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記事一覧

想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第27話「再来」

どれ位経ったろうか。雲間からの陽は西に傾き、蜩(ひぐらし)の声に送られる様に、早瀬管理人夫妻が帰宅の途に就いていた。午睡から覚めた二少年、まずは挨拶に。「お疲れ様でした。ご安全にお帰りを。又明日、宜しくお願いします!」「有難う。皆さんもつつがなく。失礼します」眼下を行くJR中央西線は、午後のコンテナ貨物便 81列車が通らない月曜なので、良くは分らないが、午後4時は過ぎている様だ。「少し寝過ぎたな。今夜は、...

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想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第26話「一路」

8月2日の日曜。前日以上に晴れて暑くなった。「草サッカー練習試合、昨日で良かったなあ」昼頃落ち合った、健(たける)、徹の二少年は、口々にそう話したものだった。「ご馳走様でした!」健の伯父、中条(なかじょう)の奢(おご)りで、好物の昼餉(ひるげ)をたっぷりと食した二少年。大学生の延長の様な中条の居所で、気になるプロ野球 NCドラゴンズの試合をラジオで聞きながら、暫し林間学級の話をする事に。この日、同球団は首都圏...

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想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第25話「会話」

7月31日金曜の夕方、JRのN市中央駅に着いた、佐分利学院 特別林間学級の参加四人は、生徒 白鳥 健(しらとり・たける)の伯父 中条 新(なかじょう・しん)の出迎えを受け、健の親許の社業にも使う、トヨタ・ノアに乗り込んで、一旦それぞれ帰宅の途に就く。中条は、先に山音香緒里(やまね・かおり)も話題にした様に、車中でよくジャズやイージー・リスニングなどの音源(ソース)を持ち込んで聴いており、この日は、最も多く持つ、...

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想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第24話「復路」

7月31日の金曜、ようやく、夏らしい晴れ間が多く見られる様になった。前日に続き、健(たける)、徹の二少年は、草サッカー朝錬を順調にこなす。一旦N市へ戻っての8月1日土曜には、クラブの会合と練習試合も予定されるので、それに備えたメニューにも取り組んだ。いつも通り、JR中央西線の、上り一番電車の通過をもって、朝錬は終了。シャワーを経て朝食。前日の30日木曜から、香緒里も戻り、四人態勢に復した林間学級。気になる洗濯...

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想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第23話「経緯」

この夏の、佐分利学院 特別林間学級で、しばしば行われる「夜の補習」の事、決して表に広められない所あるのは事実だった。落語の名跡(みょうせき)、三遊亭小遊三(さんゆうてい・こゆうざ)は、最近のTV番組の席上「「己の知った事を、周りに自由に語れない程、辛い事はない」と述べた由だが、今宵正に、中山荘(ちゅうざんそう)に居る女講師と、教え子の少年たち、計三人は、その渦中と言う事になろうか。徹の予想通り、初美は、彼...

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想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第22話「蛍光」

7月29日の水曜、曇り空の朝。白鳥 健(しらとり・たける)、箕輪 徹(みのわ・とおる)の二少年は、いつも通り6時前起床。草サッカー朝錬、シャワーを経て朝食。生徒の寝室と教室の掃除をこなし、香緒里、そして初美の担当順で、午前の教科に臨んだ。昼食前、初美が言った。「二人、ちょっとだけ話の時間、取れるかな?」「はい、OKですよ」二少年、返事す。再び、教室に集まった四人。そこで初美は「二人にも訊きたいんだけど、山音...

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想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第21話「交錯」

7月28日の火曜、曇りがちの空。細かい降雨だ。前夜余り眠れなかった事もあり、健(たける)、徹の二少年は、草サッカー朝錬を断念、教室でのラジオ体操に切り替えた。そのまま二人で手分けして、教室と生徒の寝室を順に掃除。その間に、初美、香緒里の二女講師は、朝食準備を進める。前夜、日付が変わって暫く後、中山荘(ちゅうざんそう)のセキュリティ・システム警報が作動した。初美が、川下の街にある、警備企業出張所の担当によ...

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想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第20話「警音」

「初ちゃん」香緒里は言った。「初めにね、貴方が私の留守中に、何を話し、何をしていようとも、絶対に怒らないって約束するわ。だから、本当の事を話して。お願いね」「分った。話すわ」初美も応じる。「まず、貴方が心配してる、彼たちとの深い関係・・それはあるわ。言い訳かもだけど、先に悪戯を仕掛けたのは彼たち。でも、それに乗じて、男女の深みに誘ったのはあたしだわ」「初ちゃん、有難う。本当の事を話してくれて。その...

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想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第19話「思案」

この特別林間学級三度目の「夜の補習」が無事終わり、女講師 伊野初美(いの・はつみ)と本荘小町(ほんじょう・こまち)は、シャワーを経て、着替えはせず、講師の寝室に入った。以下は、寝酒 グラン・マルニエのオン・ザ・ロックを嗜みながらの会話である。小町「まあ、ここまでつつがなく来られて、好い感じじゃないの。あたしも、少しだけ楽しませてもらったしね」笑って語る。初美も「そう受け取るべきでしょうね。あの二人、思...

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プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。
尚、他ブログにて、政治社会の事共や、鉄道交通に関する趣味的事柄にも触れております(下記アド)。
http://blog.goo.ne.jp/hakase32
(第一)読み物ブログは現在、不定期更新です(下記アド)。
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以前の拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」 「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」もお読み頂けます。

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