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想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第16話「巧話」

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早めの夕食を終え、居間兼応接間で、TV番組のチェックなどしていた二少年が、講師の寝室に呼ばれたのは、同様の事があった五日前より少し早い、午後7時半頃だったか。

「失礼します」呼び出しに応じ、講師の寝室ドアを叩き、中に通された彼たちが見たものは・・。
それは、五日前の二倍の興奮と感動だったと言って良い。初美は、その時と同じ、妖精を思わせる妖艶な純白の超ミニコス姿。驚くなかれ、同席の小町までが、もう一着の、微かにミント・グリーンがかった白の超ミニコスを纏い、つまり「二人の大人の妖精」が、教え子たちと向き合う事となったのである。

「んふッ あたしのこんな恰好、どう思う?」小町は、悪戯っぽく微笑んで、二少年に問うた。「うわッ、これも素敵!」「やりますねぇ、本荘先生!」教え子たちは、素直に驚嘆の大声を上げた。そして、どうしてもミニ・スカートの中が気になる彼たちに向かい、裾を途中まで持ち上げ「安心しなさい」同様の所作の初美が後を受け「穿いてるわよ」と続けた。そうは言っても、二女講師のアンダーは、共に露出極大のTバック。二少年は、頭を下げ安堵の一方、やはり下方の興奮を抑えきれない風情だった。

「あのさ」小町は言った。「さっき、初美から聞いたんだけど、夜、三人だけの時は、名前で呼び合ってるんだって?じゃあ、あたしもそうしたいわね。こんな恰好だし」笑う。
まず、健(たける)が「ですよね。小町さん、有難うございます」「小町さん、感謝です。宜しくお願いします」徹も応じる。「で、夜は僕たちも『俺』と言って良い事になりまして」と一言。小町も「OKよ」認める。
初美が「さあさあ、今夜も二人の寝室へ移動よ。小町さんから、面白いお話を聞こうじゃないの」「そうですね。楽しみです。宜しくお願いします」二少年も返す。
小町はそれに応じ「じゃあ、夜の事を本音で話そうね。何も恥ずかしい事じゃないから。今夜は、初美もあたしもお触りはなしだけど、君たち期待の、エッチなアングルも、少しなら見せてあげられるかもよ」こう言って笑った。

生徒の寝室へと移った四人。健のベッドに二女講師が、立膝の、ちょっと際どいスポーツ座りで壁を背に陣取り、二少年は、勉強机とセットの椅子で対面する形となる。彼女たちは、いずれも下肢を前で組んでいる為、太腿とお尻のカーヴは分っても、Tバックの股間は、直ちには覗けない恰好だ。「お生憎ね。あたしたちは、安売りはしないのよ。相手が君たち少年でもね」気取って言う二女講師。

「ああ、分りますよ。今夜は、小町さんもいらすし、そりゃ、敷居が高いですよね」と健。「ですか。とうとう飛行機に乗って、手の届かない、高い所へ行っちゃった」徹も、苦笑交じりで返す。「まあ、それなら、あたしたちってバカかしらね。高い所大好きだし」と彼女たちも、冗談ぽく応じる。暫くは、面白おかしいやり取りが続いた。

「所で君たち。初美や香緒里からも聞いたんだけど、もう自慰(オナニー)とかしてるんでしょ。初めて覚えた時の事、教えてよ」と小町。二少年は、どちらが先に話すか押し付け合っていたが、結局、健が「じゃあ、俺の記憶から」と切り出した。
「確か、小4の終わり頃だったと思います。本当に偶然だったんですが、夜、小用に立った時、異様に『あの欲求』が溜まってたんですね。で、何気に礼儀を正したそれに手をかけて、マッサージみたくしたら、そんなに経たない内に、あの白っぽい液を発射した訳です。それが俺の、精通の記憶です」

「有難う。大勢の子たちがそんな様に、本当に『ものの弾み』で経験する事が多いみたい。それじゃ、徹。今度は、君のを聞かせて」小町、こう応じて徹に話を促す。

「はい小町さん。俺も、健とほぼ同じ時期に来ましてね。寝てる時でした。偶然、欲求が起きて、下の方の礼儀が正しくなって、もし、寝ながら刺激したらどうなるかと思い、うつ伏せで腰を動かしていたら、達して、例の白っぽい液を発射してました。まあ初めての爆発ですね」徹、苦笑しながら答える。
初美「まあ、キナ臭い精通ね!」と笑う。徹「そうですね。火薬はないけど、マッチの臭い位はしましたか」笑って返す。小町「スリリングで好いじゃないの。そう言う危なっかしい経験をした男は、将来伸びて行くものよ」と言えば「そうですかね。まあ、本当だと嬉しいですけど」徹も返す。

「俺と、どっちが危ないかな?」健が問うと「お前は、普段が危なっかしいから、結果イコール。同じ位じゃないか?」徹、こう返す。「上手い事言うなあ!」健、徹の肩をドヤすも、本心では喜んでいる。

小町「ふふ、二人共有難う。今夜はね、主にそれが訊きたかったので、このコスを着て、講話をした訳。まあ、あたしの話じゃなくなっちゃったけど。(笑) さて、もう一つ気になる質問を。意地悪いけど、つき合ってね。初美とあたしと、どっちが素敵かしら?」
「う~ん、難しい!」二少年は、考え込んでしまった。離婚経験ありとは言え、初美はまだ二十代で、半ば日本人離れした、欧米的な若い美しさを湛え、十代JKでも似合いそうなミニコスを、違和感なく着こなしていた。対する小町も、既に三十路とは言え、日本女性本来の美しさに溢れ、又、ミニコスの良く似合う美脚をも誇った。しかも、医師免許を持つ、現役の女医と来ている。

二少年は語る。「初美さんも、小町さんも『綺麗より美しい』んですよね。それぞれに、同じ位魅力あって。勿論『人として』ですよ。だから、お答えできないって所です」
小町「素直でよろしい。恥かしがらずに、本当の話をしてくれた所も見事だわ。だから、今夜・・じゃなくて、明日の夜、あたしから二人に、大きなご褒美をあげようと思うの」

これを聞いた二少年。内心咄嗟に「て事は、今夜もオナ禁か。辛いなあ」と気付く。 初美「ちょっと待って。小町さん・・て事は、貴方は明晩もここ泊りって事かしら?」
小町「あら、やだ。まだ伝えてなかったら、ご免なさい。その通り、明日もここ泊りと言う事よ。N市への戻りは、明後日月曜の午後になるわね」
これは意外!小町の、中山荘(ちゅうざんそう)二夜連泊とは、初美の計算とは異なっていた。明日7月26日の日曜は、今回の林間学級三度目の「夜の補習」の予定なのだが。

午後9時半頃、小町の講話の時間は終了。更に彼女は「初美、聞いたわよ。三人だけの時の終礼って、キスだって?」初美、一見気がなさそうに「ああ、まあね。形だけですけど」と返すも「違うでしょう。相当濃いそれのはずよ。さあ、隠さずにして見せて!」こう迫った。「仕方がない」初美は、少年たちを呼び「では、終礼キスの実行ね。健からかしら」「そうですね。お願いします」健、こう応じ。「徹」小町が呼び「君は、あたしとしようね」「かしこまりました」徹も応じた。

二組の女と少年の、互いの背に腕を回しての、濃厚な口づけが30秒は続いた。その下方のJR中央西線を、上り貨物5878列車が、轟音と共に通り過ぎて行った。
(つづく 本稿はフィクションであります 2016=H28,7,14記)

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以前の拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」 「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」もお読み頂けます。

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