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交感旅情 第17話「湯話 (ゆばなし)」

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三人の若い女に仕掛けられ、絶頂に達し果てた周(あまね)が、その発射した男精を恋人 宙(そら)の手で全身に擦り込まれ、心地良い余韻を、簀子(すのこ)に臥したまま味わっている傍らで、檜の浴槽に浸かった、初美と中条は、肩を寄せ合って暫しの会話。

彼女は言った。「昼間にね、発電所脇の公園でお花見してた時、宙ちゃんから凄いお話を聞いたのよ」 「ほう、何だろう。聞かせてくれるかな?」女の肩から上体に腕を回し、男は続きを促す。「往きの夜行バスのトイレで、貴方が眠ってる間に、彼たち、性交(セックス)をしてたのよ」 「おー、マジか?」 「彼女、真顔でそう言ってたし、あの時 あたしは余り寝つけなくて、彼たちが連れ立って席を立ったの 知ってるから、まず間違いないわ」 「そうか、大人しい風情で、中々やるな。想像する所、宙ちゃんが便器に座り、周君が両脚抱えて上から被る感じってとこかな。しかしだ!」 「うんうん、新さんが力籠めるの分るわよ。危ないって事でしょう?」 「その通り!初ちゃんは、二人の行為にこれ以上踏み込む必要はねぇ。周君にはこの後、俺から話をするわ。それにしても・・」

初美「それにしても、何よ?」 中条「若気の至りってのは分っとる。初ちゃん、これがブルトレみたいな夜行列車とか、長距離フェリーの中だったら、俺、絶対に黙ってる。彼たちの『大人の事情』だからな。しか~し!」 「うんうん、分るわ。バスは自動車だから、凄く危ないって事・・でしょ」 「いかにも!どんなに欲情しても、行為をして良いとこと悪いとこがあるからな」 「分った。じゃ、彼たちの事は、お願いね」 「OK!任せとけ。所で・・」

初美「所で・・何かしら?」 中条「折角、お互い生まれた姿なんだからさ、ちょっとの間、高め合おうかい?」 「ふふ・・いいわよ。時間はあるの?」 「ああ、まあ・・15分位・・かな」 「分った。じゃ、少しの間ね・・」大人の男女は、浴槽の中で唇を重ね、双方の上体に腕を回して、暫し愛撫・・それを、周に群がる女たちの内、木下由紀が見ていた。

彼女は言った。「ねぇねぇ、ちょっと湯船の方を見て・・」 「はいはい、ああ、あの事ね・・」返す、姉の由香と、宙も目を向ける。「初美先生と伯父様、好いムードね」と由香。「ホント、落ち着いた大人の情念を感じるわね・・」そう合せる宙だったが、彼女の内心には、ある芳しいとは言えない意図が、芽生え始めていたかも知れない。暫く後・・

初美との愛撫が一区切りの中条が言う。「さて皆さん、そろそろ時間ですぜ。周君は、大満足みてぇだな。どうだ?」 周「はい、三方、凄い刺激で、もう持ち応えられませんで・・」と返し。「ああ、分るよ。若い証拠じゃんか。それは好い。ただ、貸切風呂の時間が迫ってるのでな」 「はい、分ります。そろそろ上がりって事で」 「そうそう。この続きは、夕飯の席で盛り上がってくれよ」 「分りました。じゃ、場所を変えてって事で・・」周の他、女たちも言葉を合せ、一同は浴室を後に。

「それにしても・・」浴衣姿に替わった 由香が言った。「はい、何?」他の女三人が訊くと「周君の絶頂、凄かったわね。射精の量も思った以上だったし。宙ちゃん、顔にかかったんじゃない?」 「ううん、それはなかったわ。・・で、全部手で受けて、彼の身体に擦り込んであげたわよ」 「ハハ、そりゃいいわ。それでさ、彼、かけ湯とかシャワー使ってたかしら?」 「それは・・よく見てなかったから、知らない。でも・・」 「でも、何かしら?」 「そんな事、どうだっていいじゃないの!」宙のこの言葉に、女たちは皆、苦笑した。

簡単な化粧直しや、洗い髪の手入れなどを終え、夕食の席に着いたのが 7:30pm頃。階下の食事処の個室である。東京・赤坂や六本木辺りでよく見かける、高級料亭の客間に似た設(しつら)えの、寛げる空間。上座に、この春の大学入りを決めた宙、由紀と周。その次に初美と中条、下座には、自ら申し出た由香が着く。この地方の、山海の珍味を散りばめた懐石のコースなるも、男二人には、村上牛のすき焼きがメイン、女たちには、高級魚 ノドグロの焼物や高級野菜の天ぷら、更に三人の希望で、イカの造りも現れた。飲料は、男たちが生ビールの後で高級冷酒、女たちは、宙と由香が禁酒の為、ペリエにて、初美と由香が、ドイツ産白ワインと言う所である。

「さあ、では、花井 宙(はない・そら)、木下由紀、阿久比 周(あぐい・あまね) 各位の大学進学を祝い、希望の前途を祈って、乾杯!」中条の音頭取りで、全員が杯を重ね。川魚や巻貝を使った前菜で、和やかに夕食が始まり。暫くは、この一日を振り返っての談笑が続く。姉妹が往路の機上で見た、残雪頂く北アルプスの優れた山容、白山公園手前までの、信濃河畔の散策、その道中の、見頃のチューリップ、山間の上野尻発電所周りの、これも見頃で待っていてくれた桜、鹿瀬(かのせ)での目撃を含めた、勇壮な蒸機の走り、昼間、そしてこの夜の美味、心地良い湯、何よりも、出発からここまで、全員がつつがなく過ごせた事。

「これは、感謝だぜ・・」中条が呟くと「・・ですね。明日も、明後日も、無事に過ごせる様にしないとね」誰からともなく、そう返す。食事が進んだ所で「さてさて、酔わねぇ内に、今夜と明日の話をしておくか。皆、ちと聞いてくれ」 「はい、聞きましょう!」 「食事の進行にもよるが、この後、時間があったら、この部屋直ぐ傍の、バー・ラウンジで飲み直そうと思う。宙ちゃんと由紀ちゃんは、酒飲んじゃダメだから、ノン・アルコールな。それから日付か変わるまで自由だが、多分『夜の分科会』になるだろう。希望する人は、又入浴でも良いよ。メインの露天風呂は、男女共24H OKだからな。温泉でなくて良くば、内風呂も使える。今夜はそこまで」

中条は続ける。「そして明日だ。朝風呂に入りたい人は、7amまでに起きて欲しい。朝飯は 7:20amに、この同じ場所な。朝一番の、阿賀野川遊覧船に乗るから、ここの出発は 8:40am。我々四人は、船乗り場まで宿の車が出てくれる。由香ちゃんと由紀ちゃんは、蒸機の撮影で三川(みかわ)ってとこへ回るから、二人の車で、同じ所へ向かって欲しい。船は 9:40amに乗り場へ戻る。そこから先は、明日の朝話すって事で・・」

周、一同を代表して「分りました。皆さん、自分の希望を通してもらって、済みませんね」 「いやいや、周さんの大学合格記念の旅ですから、貴方の希望で進めてくれればいいですよ」女たちは、こう返した。周「有難うございます!明日の事は、訊かれたら、自分から話してもいいですか?」 中条「ああ、勿論!どんどん語ってくれよ。さて、デザートのメロンが出たとこで、周君、あの事を始めるかな」 「・・ですね。では・・」周はこれを受け、準備していた、割箸の番号くじを用意する。王様ゲームの様な遊びである。

「王様誰だ?」最初にキン肉大王を引いたのは、初美。「じゃあ、今日一番良かった事を聞かせて」他の者たちはこれに応じ、花見や散策、蒸機の撮影や昼夜の美味などの話題を。次いで由香が当て、全員の地元での近況を聞き、次いで宙が、大学に入って間もない由紀と周の抱負を聞き、自らのそれを披露。更にその後、中条が引き当てた。周によって巧妙に描かれた、キン肉大王の絵を見ながら、彼は言った。

「それじゃ、この席はこれで終わり。これから、傍らのバー・ラウンジで、話の続きをする。これは悪いが、宙ちゃんと由紀ちゃんも、ちょっとの間つき合ってくれんか。話ってのは・・」 「はい、教えて下さい」 「飲み直しの後の、分科会の人員分け・・だな」 「はい。つまり何人かに別れる訳・・ですか?」 「まあそうだ。はっきり言えば、三人ずつに分かれてするってとこかな。余り遅くなってもいかんから、この席が区切りになったら、移動して開始だな。ああ、勿論 席は予約してあるよ」 「分りました。三人ずつの分科会・・ですか。楽しみですね」周が返し、女たちも「夜の分科会、開けてみてのお楽しみ・・ね」と合せる。

9pm近く、夕食の席を終えた一同は、隣接のバー・ラウンジへ場を移す。温泉地のこの手の店にありがちな、カラオケ設備もなく、落ち着いて談笑できる空間だ。ここで、初美と由香がカシス・ソーダ、周と中条が、コニャックのロック、酒気の許されない宙と由紀が、ジンジャー・エールを所望して、暫く歓談。中条が様子を見ながら、分科会の組み合わせを発表す。

「それじゃ、この後の組み合わせな。由香ちゃん、由紀ちゃんと周君、初ちゃん、宙ちゃんと俺って事になったから。これは、途中で交代も有り得るからな」 聞いた宙「ふふ、そうですか。それじゃ、伯父様から深い所を教えて頂けるかもって訳ね」 「ああ、まあ、一定はね。でも、多くは期待せん方が良いかもな」中条、曖昧に逃げようとするも、宙の視線は鋭かった。「何言ってんの?そうは行きますか!」とでも言いだけだ。一方で、由香・由紀の姉妹。「やったね、願ったり叶ったり・・だ!」笑顔で向き合い、両の手でハイ・タッチまでしている。見ている周は、些か怪訝そうだ。「あの時の、海辺のネカフェでの出来事の続き・・なのか?」そんな想いが、脳裏を過(よぎ)りもした。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 小島みなみ
葉加瀬太郎さんの今回楽曲「栄光の風(Breeze of Glory)」下記タイトルです。
Breeze of Glory

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