FC2ブログ

記事一覧

交感旅情 第19話「妖講」

1306596097_1.jpg
夜 10pm近くだろうか。宙(そら)と由紀が、姉妹の部屋での妖しげな行為の後、酒席を終えて戻った 中条たちに合流、彼たちの泊まる、隣の大部屋に移る。既に寝具が整い、全員浴衣姿の、六人が揃ったのを確かめて、中条が言った。

「さてさて皆さん、これから寝る前の 約二時間、どんな展開になるかは、薄々お分かりだろう。そう、さっき言った、三人ずつに分かれての『夜の分科会』を始めようと思う。初ちゃん、宙(そら)ちゃんと俺は、この部屋の居間寄りの寝床で、これからの事を進めてぇって事だ。姉妹さんと周(あまね)君は、君たちの部屋でも、ここの玄関寄りの寝床でも良い。どっちでするかは、君たち次第だ・・て事で、宜しくです」

「分りました」周は返し「由香さんに由紀ちゃん、どうする?」と続けた。「ご免なさい、ちょっとの間、考えていいかしら?」 「あたしも、そうしたいわ」と、姉妹は応じ。暫くの間「どうする?」 「隣部屋の方が良いかなぁ・・」などの問答がなされる。そこへ・・「二人、ちょっといい?」割り込む様に、宙が声をかけた。

由香「はい宙ちゃん、何かしら?」と返すと、「物は相談。六人共、この部屋でしましょうよ。今の人数分けも、最後まで続くかどうかだし、それに・・」 「それに、何かしら」今度は、由紀が訊く。宙「今夜、このお宿は全館満室よ。この後の展開、あたしには分る。皆さんにしたって、そうでしょう。いつもとは違う話声なんかが他の方たちの所へ聞こえるなんて、感心しないわ」

「宙ちゃん・・」中条は返す。「よく言った!確かに、それあるな。今夜これからの話は、いつもと違うのは事実だし・・」 宙「・・でしょう。だから、ここの大部屋で、二手に分れてするのがベストですわ」と続けたが、どうも、この夜の行動の主導権を、彼女が握り始めている事に、薄々気づく中条であった。

「そうだ、その前に・・」彼は続けた。「宙ちゃんと周君に、話があるんだ。ちょっとの間、居間へ行こうか。初ちゃんと由香ちゃん、由紀ちゃんは、ボツボツと用意をしといてくれるか?」二人を促し、居間のソファへ。襖(ふすま)一枚隔てただけだが、意外に、話声は大きくは聴こえない。「初美先生・・」由紀は尋ねた。初美「はい・・」 「これから、何が始まるんでしょう?」 「それはね・・」

初美は続けた「所謂(いわゆる)『大人の行為』てのじゃないかしら。ただ今夜は、男一人に女二人ってのが、普段と違うとこだけど」
「ふふ・・普段と違うとこ・・ですね。何となく分ります」笑いながら、姉の由香が応じ。由紀「ははぁ、分った。それで伯父様、夕方 貸切のお風呂で用心してたのね」 初美「まあ、それもあるわね。あたしたちと一緒と言っても、お風呂で昇って果てるのは、彼の望みじゃなかったって事よ」 「ハハ、成る程ね。それで伯父様、我慢して寸止めしてたのか・・」由香が言った。

中条の、宙と周への話は 10分足らずで終わった。その最後の所は・・「とに角、バスの中は、列車やフェリーとは違うんだ。トイレにしたって、どうしてもやむを得ん場合に限られる。宙ちゃんの、ディーゼル・エンジンの響きで萌えちゃうのはよく分るが、そこは周君が、大声出してでもやめるべきだったな。まあいい。次から、絶対しねぇ様に!」 「分りました。どうも済いません!」若い二人はこう言い、謝りの一礼をした。

「分りゃ良いんだ」中条は返した。そして「宙ちゃん、少し訊きてぇ・・」 「ええ、何でしょう?」 「失礼は承知だけどよ。もしかして、夕方ここへ向かう列車の中でも、萌えてたんか?」 「伯父様・・」宙は、中条の視線をしっかり見据えて、こう言った。「仰る通りよ。あたし・・あの列車の中で、萌えちゃって・・。だから、周さんと座られてた席まで行ったの」 「そうか。気がつかんで悪かった・・」

無理もない。旧国鉄ディーゼル気動車「キハ47型」のエンジン・フィールは、他の JR車両に比べ、最も船のそれに近いものがあり、一種動物的な響きが、宙の性感波長と合ってしまったのである。宿に着き、女風呂での初美への手出しや、夕食の後、部屋に戻っての、由紀との妖事にも、それが微妙に投影されているのかも知れなかった。

「分った、宙ちゃん・・」中条は言った。「今夜は、できるだけ貴女の望みに沿う様にするわ。初ちゃんに俺と一緒に、今夜これから熱く昇ってく事になるだろうけど、その事はしっかり押えとくからな。さて、美人姉妹さんと周君」 「はい、聞きましょう!」三人はこう応じた。

中条「宙ちゃんの話通り、この部屋で一緒に過ごして欲しいって事だ。後は、君たち三人の問題だから、好い様に進めてくれれば良い。まあ、途中で組み合わせが変わる事もありかも・・だが」 由香が言った。「分りました。あたしが年上だから、こちらは仕切りましょう。余り声が出ない様にしないといけませんね」 中条「そうだね。まあ、俺の年代までの、割合若いカップルも何組かいるから、そう気にする必要もねぇかもだが、一応気をつけようや」 「そうですね。じゃ、周君に由紀ちゃん、始めるよ。まずは、ご挨拶からね」その言葉に次いで、一旦座椅子に着いた由香と周は、唇を合せにかかった。「ああ、好い・・」周の呻(うめき)が聴こえる。

「周さん、次、こっちよ!」由香との挨拶が区切られると、すかさず、妹の由紀が、周の唇を奪う。「ああ、由紀ちゃんも素敵・・」周の、余りに素直な言葉は、流石(さすが)に宙を動揺させたのかも知れなかった。しかし、彼女は落ち着いていた。中条に向かい「それじゃ、あたしたちも始めましょ・・」 「分った、いいだろう」彼は返した。

「伯父様・・」宙は続けた。「まず、初美先生とのご挨拶をどうぞ。あたしは、途中から入って行くわ」 「そうか、宙ちゃんは、後から入り込むのが好きみてぇだな」 「はい・・と言うよりね」 「うん、何かな?」 「あたしね、他の人たちが行為してるのを見るのが好きなんです。それ、ちょっと可笑(おか)しいかしら?」 「まあ、確かに変わってるのは事実だな。もしかして・・?」 「もしかして、何かしら?」 「それは、性交(セックス)も含まれるのか?」 「伯父様、初美先生・・」宙はそう返すと、満面に薄気味悪い笑みを浮かべた。

「仰る通りよ。あたし、他人様の性交を観察するのが大好きなの。これはね、去年以来、周さんがウチの母と仲良くなった時期があったんだけど、二人が行為をする所を、度々見る機会があって、それでそんな趣向になったみたいなの。因みに彼は、ウチの姉とも関係した事がありまして・・」 「宙ちゃん・・」驚いた様に、初美が訊く。「周君、結(ゆい)も抱いた事があるの?」 「そうですよ。姉は、周さんと交わった時、あたしを呼んで『男女の事は、こうするのよ!』なぁんて偉そうに見せつけた事もありまして・・」宙は、落ち着いて答えた。

「呆れたわ・・」初美はもう、全身から力が抜ける様だった。総合予備校 佐分利学院の講師陣を外れた、己と入れ替わりにその陣容に加わった、花井 結の意外な所だった。しかし、もう夜の行為は始まっていた。「まあ、いいわ・・」初美も、一応の決心はした。「新さん、まあ触りだけでも見せたげようか?」 「悪いな、それもやむなしだろう・・」中条は返し、夜具寄りの座椅子に並んで座り、初美と唇を合せる。それは次第に、舌をも使った熱く濃いものに変わって行く。

初美「ああ、好いわ。続けて・・」 「OK。できるだけ温めた方がいいぞ・・」双方の背後に両腕を回し、濃い挨拶が区切られると、中条は、右手を初美の胸元へと滑らせる。ブラをずり下げ、胸の双丘が現れる。「ああ、素敵・・」乳房の愛撫を得て、喘ぐ初美に、宙がやや乱暴に唇を奪う。「ね、初美さん・・」 「ん、うう・・」 「あたしのキスも、もう慣れたでしょ?」 「ん・・まぁ・・」余り言葉の体をなさない、初美の喘ぎ半分の返事。中条が、彼女の胸の双丘に顔を埋めにかかり、再び「ん・・んん」唇を奪われたのままの、籠った喘ぎ。少し離れた夜具では、周が、由香を下に組み敷いて重なり始め、傍らで、由紀が盛んに煽っている。熱い夜へと、時が進む。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 北アルプス連峰冠雪 長野県大町市上空付近 2005=H17,4 撮影 筆者
葉加瀬太郎さんの今回楽曲「カラー・ユァ・ライフ(Color Your life)」下記タイトルです。
Color Your life


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・
スポンサーサイト
[PR]

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」も お読み頂けます。