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パノラマカーと変な犬 第23話「戯言(たわごと)」

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由香と由紀の木下姉妹が、学術交流行事参加準備の為 佐分利学院の学習室に詰める半日の間、中条は親許の雑用をこなした。昼食後暫くして、野菜など 食材の差し入れを持って一旦帰宅。コーヒーを入れ、ラジオの野球中継を聴きながら、合間に 初美宛てLINE送信を図った。「今日は・・」彼は思った。「彼女も、所要で G県の親許へ帰ってるかもだが・・」

初美からの返信は、数分間を要した。「お疲れ。今日は、親許へお帰りかな?」の、中条の問いに 「その通りよ。毎週末、貴方んとこで過ごしたいけど、そう都合良くも行かなくてね」 「ハハ、有難と。たまにゃ親孝行もせんとなぁ」 「そうよね。できるとこでって事になるかしら」 「うんうん、その辺は何となく分るよ。俺の両親なぞは、もう高齢の域だし・・」 「そうでしょうね。遠くない時期に、あの事で ご挨拶できる様にしないとね」 「ああ、あの事ね。そうやね、それはその様に努めんと・・」そう応じる 男の返信の語尾は、少し濁されていた。

初美の送信は続く。「新(しん)さん、ところで・・」 中条「はい・・」 「由香ちゃんと由紀ちゃんは、こちらへ入ったの?」 「ああ、ご心配なく。昨日の日中 無事着いて、俺んちへも挨拶に来たな。」これを見た初美は「ふふ・・ただの『ご挨拶』で済むレベルかしら?」と思いながら、中条に質(ただ)す。「ふうん。・・で、お宿は A大学か (佐分利)学院の近所って事ね」 「ああ・・アハハ、ま そんなとこですな・・」

「これは嘘!」ここまでのやり取りで 初美は、そう確信した。婚約前夜のレベルまで交際の進んだ今、彼女は 中条の居所の合鍵を持っていた。酒気や食材、衣類などの差し入れや 買い物などの必要で、彼の留守中の出入りも 時々ある。多分彼は、自身から誘ったか否かはさておき、姉妹を居所に寝泊まりさせている可能性がある。交信を終える時、彼女は思った。「こりゃ、近く覗きに行った方が良いかも・・」 

初美の 現在の勤務先繋がりで、興信所や私立探偵、法律事務所などに依頼する道も あるにはあったが、彼女はあくまで 己の目で確かめる事にこだわった。「まあ良いわ。あの娘(こ)たちが、彼のとこに居る事が分れば良いのよ。それに・・」 「もしもよ、彼女たちが新さんと 深い事をしてたって、そう心配じゃないって。だって、この前の旅行の時だって そんな事が何度かあったんだし・・」

一方の中条。次の週末には会う事を約して 交信を終えるも「いよいよ、説明責任が問われるな・・」の想いにはなり始めていた。彼の方こそ、誰かに・・或いはどこそこへ相談したい心境だった。勿論これは、この男の身から出た「限りなく錆に近い」事だったのだが。

ラジオの野球中継は、前々日より三連戦中、チュウキョウ・ドームにての NCトラゴンズと HEタイガースのカード。この日が三連戦最終日だ。前日は惜敗も、この日のドラゴンズは投打の内容がまずは良く、小刻みに加点して 上手くすれば完封で勝てる可能性がある様だ。

「さあ、それじゃ・・」 3pmを回り、親許から持ってきた品々の整理と、大まかな部屋掃除を終えた中条は 再び施錠の上階下に降り、駐車場の車へと向かう。ここから JR中央駅傍の 佐分利学院の本校舎までは、多少の渋滞にかかっても 10分程で到達できる。まずは一走りの距離だ。「今、着いた・・」学院階下の玄関近くに車を横づけした彼は、LINEで由香に知らせた。数分後・・

「おおきに!有難うございます!」玄関から出た、由香、由紀の姉妹が 路肩の車に近づいて来る。「おお、ご苦労!準備は進んだか?」 由香「ええ、お蔭様で、明日の朝からスムーズに入れそうですわ!」 由紀「あたしも同じくです。これで明日からの不安が、一応解消かなって感じで・・」姉妹は、笑顔で応じた。

姉妹を拾った中条は、その足で 普段の買い物をする N城址西の「丸万ストア」へと回る。店に入ると、彼は「野菜の類(たぐい)は 俺んとこに揃っとるから、買わんで良い。米がちょいとと 卵とか牛乳、ヨーグルトとかだな。後、欲しけりゃ 揚げ物の惣菜と果物(フルーツ)でもってとこだ」と言い、姉妹も 「分りました。じゃあ、そんなに手間やないですね」と 気軽に返す。N市でも屈指の安売り店だけに、日曜の夕方前でも、結構な賑わいだ。

惣菜ブースへと進んだ中条「おー、これは好いな!」揚がったばかりの鯵(あじ)フライが気に入った。「どうかな?明石海峡の上物ばっかり食してる二人には、チョイと似合わん・・かな?」と訊くと、姉妹「いやいや、とんでもありまへん!あたしらだって、普段の食事は 鯵とか鯖(さば)みたいな青魚も多いですよ」と返し。「よしよし、ご理解感謝。それじゃ、今夜のメインは これで決まりな・・」中条、姉妹の理解に一礼。六尾を入手した。その間に姉妹は、味噌汁の具にするらしい、油揚げや葱(ねぎ)、海草などを買い進む。

「一度位、馴染み処とかで外食もさせたい」所だが、この夜は 降雨の予報が出ていた。酒気の許される由香も、彼の居所での「内飲み」を気に入っている様だし、酒気未解禁の妹・由紀も、この所は概ね同調していた。何よりも、飲んで好い気分になった所で、帰宅せねばならない心配から解放されるのが大きかった。「まあいい。夜のお出かけは、明日以降だ・・」

居所への戻りは 5pm少し前。車内でも聞いていた この日の野球試合は、前日敗れた NCドラゴンズが一矢報い、HEタイガースに完封で勝利した。「やっぱりな。序盤から好い感じだったし・・」中条、結果に気を良くす。この日は敗れるも、HEタイガースは、三連戦では二勝を上げ 勝ち越していた。由香、由紀の姉妹も その事が分っていて、穏やかな姿勢に終始したのである。

「由紀ねぇ・・」帰って一息つくと、由香が言った。「はい、何やろ?」妹が返すと 「夕飯の応援、途中までで良いからさ。お風呂の時間来たら、伯父様と入っててええで」 「ほうか、有難と。ほな、そないな事で進めるわな」 「ああ、そや。ご飯炊かなあかんな」 「せや。・・で、伯父様は炊飯器使わへんから、この耐熱ガラス器に、説明通りにといだお米と水入れて、電子レンジって事で」 「よしゃ、じゃ、進めまひょ!」

由紀が米の準備をする間に、由香は、中条の持つ白ワイン一本を冷蔵庫へ。その他、野菜のうま煮と味噌汁も作った。メインの鯵フライも、米が炊けた後、もう一度温めるのだ。小半時で風呂に入れる様になると、由紀と中条は、脱衣して浴室へ。先にかけ湯の後、由紀が浴槽に入り、中条が髪と身体を洗う。入れ替わりの時には、期待の展開が・・

由紀「伯父様、ちょっと背中流して欲しいわ・・」 中条「ハハ・・言うと思った。少しやったろうかな・・」 「ええ、是非・・」髪、そして体洗いの間、男は、妹の胸周りや「女の核心」辺りに、存分に手を伸ばし、その優れた感触を味わった。「初ちゃんには悪いけど・・」「綺麗な肌や。やっぱり、若い肉体は好いな・・」

勿論、モデル・レベルの初美の姿態も、中条には十分過ぎる魅力があったが、若い姉妹のそれにも、抗えないものがある。男は、身体を清める合間に 左手を由紀の胸周りに走らせ、もう一方の右手では、下方の秘溝と臀丘を撫で回す。奥の方に潜む陰核(クリトリス)は、触手の様に蠢(うごめ)く右手に反応し、適度な堅さを保っている様に感じた。

「あ・・、ん・・、い・・好い」撫でられる由紀は、小さい喘ぎを見せる。そして、こう訊いて来た。「伯父様は、初美先生と お風呂で行為された事ってあるの?」 中条が「ああ、何・・それは風呂性交(バス・セックス)の事かね?」 「ええ、そうよ。もしそうなら、素敵な光景やな思うんです」 「うん、少しだけな。ここの風呂じゃ狭いから、中々その気にならねぇんだが・・」などと艶のある会話が暫く。戸外では、斜め向かい家の屋上に出た 不良な飼い犬「マル」が、甲高い咆哮を始める。階下を夕方通る、散歩人と連れ犬を標的にしているらしい。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 源 すず
中村由利子さんの今回楽曲「Invitation to Enchantment」下記タイトルです
Invitation to Enchantment
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