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パノラマカーと変な犬 第52話「功為」

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「信じられんわ・・」正に日付が変わらんとする、深夜の階下を眺めながら、中条は呟く。「あのアホな Kuso犬が、周りの住人たちに称えられとる。でき過ぎやて・・」 由香「ええやないですか。ご近所の皆さん、マルちゃんをこぞって褒めてはる・・」 由紀「そやね。あたしゃ彼、きっと良い子や思うてましてん・・」 初美「ホントにね。何だかだって言ったって、やっぱり立派な飼い犬よ」 甲高い咆哮が、薄暗い夜空に響き始めてすぐ、女三人も てんでにバス・ローブを纏い、出窓の傍に集まっていた。マルが感づいて吠えたのは、近所の小規模な出火だった。

場所は、中条の居所から少し離れた、マルの居る商家のすぐ北側。一条の煙が上がったのに反応しての事だった。窓を開け、様子を見ている住人複数。その中には、中条の居所と同じ棟に住む者もいる。「大丈夫か?怪我してないかい?」 「消防には、連絡したんかな?」彼を含む 住民たちがふと想ったのと、遠くに緊急車のサイレンを聴いたのがほぼ同時。ものの数分足らずで、中型の消防ポンプ車三台と、指揮車らしい やや小さめのトラック型工作車(勿論、消防外装!)、ワン・ボックス型の救急車、それに標準の警察車(パトロール・カー)が各一台集結。消火は迅速に進み、小半時程で 鎮火が確認された様だった。

人的被害ゼロが報告され、最後の消火を確認して、救急車と消防車が引き揚げ、現場保存の為、消防と警察の面々が乗る 工作車とパトカーが暫く残る。「マルちゃん、有難う!」 「よくやったな!」商家の下に集まって 様子を見ていた 老若数人の男女が、口々に マルを称える声が、上階から見下ろす 中条たちの耳にも届いた。それに応える様に、マルは 己の尻を追い回す、グルグル踊りを人々の前で披露していた。

「・・大した事なくて良かった。しかしまあ、あのアホが・・」と、中条が揶揄し始めたのを制する様に、由香が「伯・父・様・・」と一言。「はいはい、何かな?」男が返すと 「やっぱりさぁ、マルちゃん 立派なワンコやないですか。それを『Kuso犬』に『Kuso助』それに『Kusoマル』・・もうええ加減に、そないな呼び様(よう)は打ち止めされてはどないですか?そんでなければ、今 由紀と一緒の『赤貝のお刺身』お預けにしようかしらね~!」 「はぁ~い!姉に激しく同意ですぅ!」妹の反応も、同様だ。「ホント、貴方の出方は、誰も味方しないわね~」初美も、突き放した様に合わせる。

「ああ、そりゃ辛いなぁ~!」嘆く様に、中条が返した。「誠、好い味のとこやったんよ~。が、しか~し そうは言ってもだ!」そして 「だって事実やもん!」と続けた。「ま、とに角『Kuso』は止めにしてほしいわ」と初美。対する中条「じゃあ『オマル』にする!」これで、少しは歩み寄ったつもりでいた。

見ていた由香「まあ、仕様(しゃあ)ないですねぇ、良いでしょう・・」 由紀も「ギリギリでセーフって感じでんなぁ。ま、あたしゃ良いですよ」と返事。「よしゃ、有難と。そいじゃもう少し、二人の『赤貝』を味わわせてくれるな?」 「ふふ・・まあ良いわ。『再開』・・ですね」再び、下方をあらわにした姉妹が ソファに臥した中条の顔上に跨り、交互に口唇愛撫(クンニリングス)を施され、高められる。「さあ、あたしも加わろうかしら?」初美はそう言い、まず 中条の顔上にしゃがみ込む由香の唇を奪い、キャミソールの胸元をずらして、程よい形と大きさの 胸の双丘に手指を這わせ。次いで、妹の由紀の傍へ移動。「お返しよ・・」の一言と共に、一瞬 由紀が腰を浮かせた所を捉え、彼女の菊花(肛門)を、普段は化粧などに使う綿棒で、じっくりと愛撫を施す。「ん・・んん」 「う・・ふぁぁ・・」姉妹はそれぞれ、籠った様な喘ぎで応えた。

火事騒ぎが収まって一時間余り後まで、四人の行為が続いた。姉妹の「秘密の赤貝」を味わった中条は、姉妹にもう一度シャワーを使う様促し、初美に「いやー、初ちゃんも有難う。一時 由紀ちゃんに菊花攻められてどうかな?て思ったけど、まあ好い感じだったんじゃね?」 「まぁね。貴方が、彼女たちと『お刺身の時間』になったから、そこでお返しできたのは良かったわ。まあ、納得・・かしら?」そう返し、笑った。「寝品に、もう一杯だけ飲むかね?」 「ええ・・」男は返事を受け、愛飲のマーテルと、グラン・マルニエを半々で割って二杯作り、初美にも勧める。静かな乾杯。飲み干したタイミングで、姉妹が戻り、入れ替わりにシャワーの後、女三人を寝室に見送り、就寝。

明けて 8/4の金曜、この日も曇り。午後は降雨予報の出る、穏やかな朝。「アイツ、久々に静かやな・・」 6:30am少し前に起床した中条は、コーヒーの準備。「お早うございます!」 「はい、お早う」厨房では、既に三人が手分けして 朝食準備を進めている。窓外に目を遣ると 丁度、前夜手柄のマルが姿を現す所。寝不足なのか、少し動きに冴えがなく「ヘァア~イ!」と、大欠伸(おおあくび)を晒しながらのお出ましと来た。

「あ・・アホか?」中条は呟いた。「夕べの手柄で、調子こいとるのやな。あの鋭さとは エラい違いだ」 数分もすると、階下を犬連れの散歩人が一人 通り過ぎる。それに対しても「ワン!」と一声上げただけで、執拗に迫ったりはしない。「フン!」男は、鼻を鳴らす様に言った。「やっぱり寝不足なんだろ。あれだけはしゃいでおっては、そりゃ・・」 のっそりと 辺りを一巡りすると、今度はいきなり、左脚を斜めに上げる。「あ~あ、下品なハイキックだわ」この後に何をするかは分かっていた。傍に配置の 空調室外機をめがけての「語るに落ちる」行為である。「まあいいや。殊更 話題にするのはやめよう・・」

7am前には、朝食。「今朝はマルちゃん、静かですねぇ」由紀が言い出すと、中条「あ、でも屋上にはいるぜ」 「ふぅん、たまには大人しい朝もあるんや・・」 「・・だと良いんだが、ほれ 階段の上がり口んとこに、顔だけ半分見えとるやろ?」 「はい・・でんね」 「あれさぁ、最近知恵がつきやがってな。特にデカい方の用足しん時は、ここから見え難い位置でやる事が多いんだ。どうせ、そんなとこだよ」確かに、顔の一部だけが視界にあるマルは、陰で腰を落として 力んでいる様にも見えた。

「ふふ・・」静かに話を聞いていた由香が 「知恵・・ですか。まあ、彼自身は意識してないんと違いますか?」 中条「まあ、言われてみりゃそうかもな。でも、半分は知恵っていうか、そんなとこもありそうだぞ」 「あ、そうだ!今日は行事の最終日やから、まとめの記述に それ使うてみようかしら・・」 「良いんじゃね?オマルのアホ行動も、それで少しは活きるってモンだしさ!」

傍らで聞いていた初美も、会話に加わる。「良いひらめきね。マルの行動が、記述に活かせる事を祈りたいわ」 「はい先生、何とかまとめてみますわ!」由香は、妹の方をチラ見し 笑って返した。「あたしも、応援せないけまへんな!」応じる由紀も 笑顔だ。「と、いう所で・・」初美は言った。「残念だけど、あたしはそろそろ出社なんで、今回はこれでね。由香ちゃんに由紀ちゃんは、見送りできないけど、帰りは気をつけて。後、周(あまね)に宜しく言っておいてね」 「かしこまりましてござる!」姉妹は、明るく応じた。

「有難うございました。お気をつけて!」姉妹と中条に見送られ、夏スーツにパンプスの通勤姿に戻った初美が、中条の居所を後に。次に会うのは盆明けだろう。暫くして その中条も出社。この日は終日倉庫業務なので、ノータイ平装だ。「傘持ってけよ。戸締りもヨロです!」 「了解しました!」片付けと簡単な掃除の後、姉妹も A大学へ。その日中・・

「兄者、ちょっと・・!」 倉庫作業がメインのこの日、昼食に 本社へ戻った中条は、専務の実妹 白鳥陽乃(しらとり・ひろの)に呼び出された。彼女は 淡色の夏スーツ上下にパンプス姿。丁度 兄が食事を終えた所。「はい、何でしょうな?」妹とはいえ、一応格上なので 彼はそれなりの対処をした。因みに 男の地位は、常務である。

陽乃は言った。「雄(たけ)さん(社長の座にある 中条の義弟。つまり 陽乃の夫)とも話したんだけどさ。最近兄者の身体から、普段と違う香水の匂いがするんだと。まさか、木下さんとこの娘さんたち、泊めてるって事ぁないだろうね?」 「そりゃ何?由香さんと由紀さんの事か?まさか・・アホこけ!」 「そんなん言っても、火のないとこに 煙は立たんもんだて。どや?少しは覚えあんでしょ?」

「仕様がねぇなあ・・」という風情で、中条は「まぁな。一度やそこいらは、覚えあるよ。ただ、貴女が心配しとる様な ズブズブでねぇのも事実だ。親御さんには、ホテルに泊っとる事にしてあるみてぇだが・・」 「ああ、やっぱり。兄者は奥手だから、まあ大丈夫だと思ったけど、案外・・てか やっぱりだなぁ。まあ、後一日らしいから、無事に終わりゃ良いけどさ」 「うん、だからそうなる様に、努力してるって事ですよ」 「何か言い訳臭いな。余りな手に出てると、良い事ないよ」 「ああ・・はい、そりゃ分かる。ま、この件 貴女と雄ちゃんの胸にしまっといてくれると嬉しいな」 「そんな事、分かってるよ。まあ、せいぜいそっちでボロを出さん様にして欲しいな」 

「ああ、分かった分かった・・」こんな会話で、その日の昼休みは終わった。「さて・・」缶コーヒーを飲み干し、倉庫業務の続きに赴こうとした中条に、広乃は言った。「兄者は、あの娘(こ)たちに、ちゃんと食事とかさせとるんだろうな?」 「当然!希望は最大限聞いとるし、時にゃ外食にだって行っとる。いいか?俺は そういう配慮は人後に落ちんつもりだぞ!」 「ハハ・・分かる分かる。でさ、今夜はもう後僅かだから、あたしが夕飯用意しとく。だから、帰りに取りに来て!」 「ああ、そりゃ有難ぇ。謹んで受けますよ。三人前って事かな?」 「そうだよ・・」陽乃は、こっくり頷いた。
(つづく 本稿はフィクションであります。次回は 4/22日曜以降に掲載予定です)

今回の人物壁紙 早乙女ゆい
中村由利子さんの今回楽曲「レジェンド(Legend)」下記タイトルです。
Legend
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