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パノラマカーと変な犬 第56話「邂逅(かいこう)」

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世に「寸暇を惜しむ」という言葉があるが、この時の 由香と周(あまね)は中身こそ違え、この言葉を実践しようとしていたのかも知れない。由紀と中条が車を降り、エスカレーターで上階に向かったと見るや、前窓(フロント・ウィンドゥ)と前席の測窓(サイド・ウィンドゥ)に大小の日除け(シェード)を巡らし、周囲の視界を遮ってから、口舌による濃い挨拶、そして 更に深い愛撫へと進んでいた。

由香「ふっ、はぁぁっ!周君、今の あたしの胸への手の回し方、とても好いかんじやわ!」と言えば、周も「おおきに、有難うございます。短い間だけど、こういうの スリルがあって好いですね」と返し。 「ハハ、スリルか。そやねぇ、ホンマそやわ!さ、短い間でできる事、もそっとしたげるわ!」 「ハハ、有難うございます。さて、どうなるんですか?」 「それはね・・」由香はそう言い、周の耳に顔を近づけると、左の耳たぶの甘噛みを開始。

「あ、うう・・ こ・・これ、意外と好い感じですぅ・・」仕掛けられる周、途切れがちに反応す。「ふふ・・」由香は微笑んで呟く。「周君に、一度試したかったんよ。気持ちええか?ほな、もそっと続けよか?」少しの間、由香は 周の耳左右に、交互に甘噛みを見舞う。「ふっ、ああっ・・ゆ、由香さん、この愛撫凄く好いです。ああ、嵌りそうだぁ~!」口舌に、歯まで用いた彼女の愛撫に酔う周だったが、その一方、時間の推移も ちゃんと把握していた。戯れを始めて 10分程後・・

「由香さん・・」周が声をかけ。「うん、何ですねん?」彼女が応じると 「続きは、夜の楽しみにしたいですね。そろそろ、伯父さんたちが戻ります。今日は 宙(そら)も一緒に来るから、悟られたりせん様にしないといけません」 由香「ハハ・・分かった。いいよ、夜はゆっくりできそうやしね。でも 周君・・」 「はい・・」 「今夜はね、誰より早く 貴方の『お竿と玉袋』を支配したいわぁ!」 「かしこまりました。ささ、シェードを外して 着いた時の同じにしとかんと・・」 「あは、分かった。応援したげるから安心して!」

濃い挨拶を終わった由香が、再び 周の運転席背後に収まった直後、結(ゆい)と宙を伴った中条たちが戻る。「先生、宙ちゃんも 今日はご苦労様です」周が挨拶すると、夏季学術交流行事講師の一人でもある結が、こう応えた。「周君も、行事参加ご苦労様。今日の事もね・・」 宙も「ご苦労様です。今日は、夜までいいの?」 「ああ、まあね。これから行く 伯父さんの会社関連施設でって事だけどね」

4:30pm過ぎ、空けられていた最後列席の 進行方向右側に結、左側に宙が収まり JR 三河吉田駅前を出発。由香、由紀もそうだが 結と宙の姉妹も、手周り品は そう多くない。初美が普段持ち歩く 大きめの肩バッグとほぼ同じレベルだろう。各自の席の間辺りでも収まりそうだ。「伯父さん・・」ステアリングを握る 周が言った。「はい、何ぞ?」中条が返すと 「まっ直ぐ、あの場所行くって事で良いですか?」 「そうだなぁ、もうこんな時間だし、それでいいだろな・・」それを聞いて頷く周は 青信号を確かめ、ジワリとアクセルを踏み込み 加速して行く。

右折の後左折して R1にもう一度合流、T川の橋を渡り 下り坂の先の交差点右折で R1から外れ 県道へ。かつては田園だった新しい街並みを抜けて、中条の故郷 T市中心部を目指す。放水路の橋を越え、高い位地を走る JR三信線をアンダー・パスでくぐり抜けると、後数分で目的地。「もう少しだ。買い物とかの希望はあるかな?まあ、着いてから出直しても良いんだが・・」途中でのそうした希望はなく 5pm少し前、件(くだん)の施設に到着。

T市中心部の西側住宅地に、中条の会社の三河出張所があった。鉄筋コンクリートの二階家で、階下が商品倉庫と事務室の名目だが、今は注文のある商品のみを置き、必要時に営業人員が客先に持ち込む態勢を執る。建物前には 2tトラック 3台分の駐車スペースを持ち、普段は軽トラックが 1台詰めているが、この日は社員が乗って出ており、その姿は見当たらなかった。

「よしゃ、周君 ご苦労だった!」中条はそう言い、周を労った。「いえ、皆さんこそ お疲れ様でした」彼は返し、車寄せの東寄りに駐車。彼と女たちが荷下ろしなどの間に、時間を繰り合わせて顔を見せていた男性管理人から、鍵と保安カードを借りる。「いつも、お世話サマー!」「じゃ、私ゃ事務所(うち)に戻りますから、後は宜しくお願いです」近所での、建築事務所経営が本業の 初老の管理人が自転車で帰路に。

上階の居住エリアは、保養所を兼ねる。ユニバスとトイレ、空調完備の 6畳二間と南向きのリヴィング、小さめながら、ダイニングキッチンと冷蔵庫、洗濯機も完備。納戸には人数分の寝具も用意される。リヴィングは、出窓からヴェランダへも出られる。「よし、良いな・・」部屋全部と設備装備を確かめて、中条が呟いた。周と結、宙の三人が寝具の準備、由香と由紀が、リヴィングで冷茶の用意をする。6人の滞在は、勿論中条が会社の承認を取り、近所には、管理人が周知してくれている。 

暫く後、集まった全員を前に、中条は「夜は、外食で良いか?」訊いた。直ぐ同意を得られたが、メニューは遠来の由香、由紀の嗜好に配慮して お好み焼きと焼きそばが選ばれた。幸い、徒歩で行ける極く至近に 管理人と知り合いの店舗があり、6席も確保できた。6pm前から、早めの夕食。酒気NGの 宙と由紀は、ジンジャーエールと烏龍茶、他の 4人は生ビールの後でレモンサワーなど。お好み焼きや焼きそばの中身は、各自の好みによった。一時間半足らずで、飲み物を調達して 帰途に。

「ささ・・」部屋落ち着いた所で、結が 中条と周に言った。「伯父様たち、先にシャワーをどうぞ。タオルとかは、浴室の手前にありますから」 「ああ、有難と。お言葉に甘えます」彼たちはそう返し、浴室へ。「今夜も、賑わいそうですね」汗を流しながら、周が言う。中条は「ああ、まあな。我々二人に、姉妹が 2ペアか。せいぜい、嬌声が外に聴こえん様 対策をせんとなぁ」苦笑しながら返す。聞いた周「ハハ・・嬌声ですね。分かります」 「・・な!」全裸のまま、二人は笑った。

「有難と。お先でした」浴衣を羽織った男二人がリヴィングに戻ると、入れ替わりに由香と由紀が浴室へ。残るは 結と宙の姉妹。午後、自宅を発って来た時の 半袖上シャツにガウチョ・パンツのままだ。それでも、周の下方に点火する魅力は十分だったのだが。「周・・」結が声かけ。「はい・・」彼が返すと 「ちょいと憚る事を訊くけどさ・・」 「いや、良いですよ。結さんのお尋ねなら、自分は大抵の事は答えられます」 「ほう!そいじゃ、夜の事も 平気かしらね?」傍らで聞いていた宙が、割り込んで来た。「ああ、宙ちゃんも。まあ平気じゃないけど、大丈夫だろう」

結は続けた。「その事よ。ちょいと『嫌らしい』モードの事だけどね」 周「いや、大丈夫です」 「今の段階(ステージ)でさ、もう『お竿』の方は、堅く、熱くなってるかしらね?」 「ああ、やっぱりそれかぁ・・」周は呟く。大学に新入学した頃と違って、簡単に昇る・・と言うより 昇らされるのは本意ではないが、かと言って 現状の平装でも、この姉妹が天井知らずレベルの性的魅力を強く訴えているのも事実。「これでもし、下着や薄着に替えられたら、俺一体 どうしたらいい?」位に動揺している というのが正直な所だった。傍らでは、己よりずっと年長の中条が、やはり落ち着かない風情を見せる。どうやら想いは近い様だ。そこへ・・

「おおきに、有難うございます」各々バスローブを纏った木下姉妹が、浴室から戻る。洗い髪の香りが鼻に心地良い。男二人は、哀しい本能から どうしてもバスローブの下が気になる所だ。もう核心は勃起を始めているかも知れぬ。入れ替わりに 今度は結と宙の 花井姉妹が入浴の番だが、その折 結は 由香と由紀を呼んでこう言った。「いい事?あたしと宙がシャワーから戻る前に、伯父様や周と妙な事したら、ただじゃ済まないって事。変な気持ちは、あたしたちが戻ってから起こす事・・いいわね!」 「はい、了解です」 「ま、いいでしょう」強い調子で出られた姉妹は、さり気なくこう返した。姉の傍では、妹・宙も薄笑いを浮かべて頷いている。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 波多野結衣
中村由利子さんの今回楽曲「イントゥ・ザ・ライト(Into The Light)」下記タイトルです。
Into The Light
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