FC2ブログ

記事一覧

ちょっと入淫 第7話「受信」

521aa5d6.jpg
「来たな。間違ぇなくあいつらだ・・」宵の窓外を見下ろしながら、中条が呟く。斜め向かいの商家「松乃家(まつのや)」の通用門で、用務車から下された 動物の載っているらしい籠(ケージ)は、計三つであった。大旦那、若旦那と若女将らしい女性が、一つずつを手に提げ室内へ。その後を「ワン、ワン!」落ち着かない様子で しきりに尾を振りながら飼い犬「マル」が続いて行く。暫くして、ワン・ボックスの用務車も 駐車場所に戻される。

「さて・・」 男は続ける。「遅くとも 明日から暫くはうざくなるな・・ま、目覚まし替わりにはなるし、それはそれで良いよね・・」ふと思ったその時だ。手元のスマート・ホンに反応があった。LINEの着信があった様だ。盆の前、数日程滞在していた 木下姉妹の姉 由香からだった。

「伯父様 今晩は。暫くでした!」 「ああ、有難とよ。元気そうで何より!由紀ちゃんも変わりねぇかい?」 「は~い!お蔭様で、二人揃って元気でやってま~す!夏休みの課題も、何となく目途がついて来てね・・」画面に綴られた文面の向こうに、秀麗な二つの笑顔と姿態が見える様だ。

中条は返信す。「そうか、そりゃ良いな。俺も、お蔭で元気にやっとる。周囲も概(おおむ)ねな・・」 由香「ああ、伯父様の方も好い感じなんですね。ここんとこ ずっと暑いから どないかなぁ?なんて思うてお知らせに上がったんですよ。そうそう、初美先生も お元気?」 「ああ、それも有難と。彼女とは、盆の前後に一、二度会ったよ。大声じゃ言えん行為も 一度はあったしな・・」 「まあ!お熱くてよろしおすね。もしかして、年内にも吉報かしら?」 「うん、まあ上手くすりゃだけどな。ま、その時は、貴女も由紀ちゃんと一緒に呼んだるから 宜しくな!」 「ふふ・・好いお話ね。期待しますわ~!」

由香は続けた。「所で伯父様・・」 中条「うん、聞くぞ。何かい?」 「マルちゃんは元気?」 「ああ、オマルな。元気も元気・・さっきもさ、ちっとも落ち着かん様子で ご主人一家の周りをウロウロしてやがったぞ」 「ああ、好いですねぇ。やっぱり彼、ご一家皆様に可愛がられてるんやね~!」 「まあ、そんなとこだろうな。ちと悔しいが、事実だろう。それでな・・」と、男は迂闊にも 直前に晒された眼下の光景を 由香に語ってしまうのであった。

由香「ふふ・・何や面白(おもろ)い展開やった様ですね。聞きたいわぁ!」 中条「それはさ・・」と一呼吸おいて 返信を続ける。「実はさ、俺の学生時分の先輩が入院しよってな。それで、ここからが面白(おもろ)いとこなんだが・・」 「はい、先輩の方にはお見舞いですけど、そっちはお楽しみね。お聞きしますよぉ・・」 「・・でな。その彼に 飼い犬が 3匹おるんだが、入院中 俺んち斜め向かいの オマルのおる商家に預けられるとかで、ついさっき来たみてぇなんだな・・」 「ワハ、面白そう!マルちゃんにお友だちが来たって事ね?」 「その通り!」

その時、由香が中条に電文を送る 大坂東郊・木下邸上階の 姉妹の部屋には、勿論 妹の由紀も控えていた。姉妹揃っての、下着の様な薄物上下姿。ストッキングはニーハイだ。姉は一瞬、画面から目をそらすと「なあ由紀、ちょっとこれ見てみ~ これ見てみ~ これ見てみ~・・」と言いながら、妹にチェックを促す。一見した由紀は「お~、面白(おもろ)いな。なぁ、明日からでも 直(じか)に行って、見てみたいわぁ!」と応じた。

「ほぅ、マジでか?」一方ではそう思いながら、由香は「伯父様、由紀がね『明日からでも、伯父様んとこへ伺って 見てみたいなぁ』とか言うてますよ。そんなんしてええのかなぁ?」 読んだ中条、一瞬は「マジでか?」と思うも、直ぐに思考を切り替えた。「ああ、俺は良いよ。ただ、もう直前だからなぁ。交通手段(あし)とかは大丈夫なんかなぁ~?」男が こう懸念の返事を送るより先に、「お~し!」由紀は近畿参宮電鉄のサイトを開いていた。

「お姉ちゃん OKやで~!」中条との交信を続ける由香に、由紀はこう言った。「明日は 昼から大学に顔出すから、そのまんま帰らずに 鶴橋から N市行きの特急に乗りゃええねん。伯父様のお仕事は 5:30pmまでやから、予約は その後に着ける様にさ 4pm過ぎに発つ便にしたで。帰りは とりあえず様子見たけど、今度の日曜夕方も、次の日月曜朝のも 今んとこは空席あって 大丈夫やで~」

これを見た由香は、中条に伝える。「伯父様、明日夕方から そっち参ります。たった今 由紀が、近参特急の指定券確保しましたぁ!」 電文を見た男「やれやれ、真に受ける奴があるかいな・・」と 失笑しながら一方で思いつつも 本音では「いやぁ、しめしめ。又美人姉妹の若い肌と身体が味わえるな~・・」と、正直 大いに芳しくない想像をひとくされ・・

由香から、明日以降の予定を聞いた中条は「そうか、まあ良いだろう。又、俺んちでよければ泊めたるよ。犬共だが、オマル以外は生態を見てねぇんで、早くても明日朝までは分からんが、それでも良けりゃ 出て来てくれりゃ嬉しいな」 「有難うございます!ホンマ、無理言うて済んまへ~ん!ほな、明日夕方から伺うって事で・・」 中条「ああ了解!明日の夕方からな。着いたら、俺の馴染みんとこで、晩飯食おうや。多分迎えに行けるとは思うが、遅れたら直ぐ連絡するから、その時ゃご免な」 「いいえ~!こちらこそ ご面倒おかけしまして~ん!」 「ああ、いやいや 気になんかすな。この前と同じ気分で、気軽に来たらええ。気をつけて来いよ!」 「はい、有難うございます!明晩から 宜しくお願いしますぅ・・」交信ここまで。

「それにしても・・」LINEを終わった中条は、暫しの失笑を余儀なくされた。「たかが Kuso・・じゃなかった、バカ犬 4匹のバカ騒ぎとアホーマンスを見る為だけに、わざわざ大坂から出て来るか?・・その辺の神経がよう分からんが、まああの美人姉妹と深ぇ事できるなら、ええわな。せいぜい歓迎してやるか・・」と、男の胸中はもう 不良な「姉妹味比べ」の準備モードである。

「もう一度、シャワー浴びるかな・・」中条はそう呟き 浴室へ。洗髪を伴い 小半時足らずでバス・ローブを引っかけて居間に悖ると、出窓の外、斜め向かい家の屋上に、動物複数の影がチラリと動くのが分かる。「さてさて・・」男は呟く。「来る早々、屋内案内か。オマルも、他の奴らも忙しい連中やな・・」少なくとも 2匹はいる様だ。

忘れぬ内に、松下家に預けられた犬 3匹の事を ちょっと触れておきたい。雌の「サンコ」は「マル」と同じパピヨン種。宮城の 3匹中では最大だが「マル」よりは若干小さめだ。雄の「一太」と雌の「フゥ」はポメラニアンのつがい。体躯はやはり「一太」の方が 僅かに大き目。いずれも生まれてまだ 2~3年目の若い犬で、生まれた順に「一太」 「フゥ」 「サンコ」の順らしい。

「さてさて・・」もう少しだけ TV番組をチェックしつつ 寝酒のブランデーを少し飲んで 休む事にした中条。窓外の商家屋上では、相変わらず犬共が、夜の徘徊を続ける。どいつかは分からないが、時折「ワン!」と短く啼きながら 曇りの夜につき 月明りはなくも 微かに届く 周囲の照明を受け、4匹揃っての行動らしい事が分かった。「お前ら、程々にな・・」

明けて 8/18の金曜は、天気予報通り 朝から降雨。「ハハ、出鼻を挫かれたかよ・・?」窓外を見た男は、そう呟いた。未明からの降雨は、結構な量だった。斜め向かいの「松乃家」屋上フロアも、強めの雨が打ちつける。そんな状況下 宮城が松下家に預けた犬 3匹中「一太」らしいポメラニアンが、ほんの僅かな間、姿を現す。「トトトッ」と短い間、雨間を駆け抜けて 直ぐに階下へ。

その間「マル」はというと、一つ階下のヴェランダに 欠伸(あくび)をしながら のっそりと現れる。中条は、呆れて見ていた。そして直後、こいつは彼の想像通りの行動に出た。ヴェランダの途中にある空調室外機の前で「クルリ!」と尻を向け しゃがみ込む態勢に。「あ、バカ野郎!」思わず、男が呟く。どうやら、雨中で粗相をした様だ。「あ~あ、あの位置と感じじゃ どうせやっとるだろう。ホント、始末も尻癖も悪い奴っちゃ。宮城さんちの 3匹が真似せにゃ良いんだが・・」
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 桜空もも
野呂一生さんの今回楽曲「イン・アワ・ウェイ・オブ・ライフ(In Our Wayof Life)下記タイトルです。
In Our Way of Life
スポンサーサイト
[PR]

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」も お読み頂けます。