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情事の時刻表 第4話「試問」

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「そいじゃ、乾杯!」暫く機会に恵まれなかった「内飲み」を、初美と中条は暫しゆっくり目に楽しんだ。とりあえずはトレーナー姿の二人。それぞれレモン・イエローとグレーの上下。万一、ワインや食材をこぼして汚れても良い様にとの配慮だ。既に触れたかもだが 初美は、トレーナー上下や身の回り品の一部を 中条の居所に常置する様になっていた。

「そろそろ、牡蠣(かき)の時季(シーズン)よね」初美が言った。中条「そやな。貴女は生でいきたいんだったよな」 「そうなの。鮮度の好い『生』と、来月来る新酒の『ボージョレ・ヌーヴォー」の相性は抜群よ。欲を言えば、白の上級の『シャブリー』とか『コルトン・シャルルマーニュ』辺りが手に入れば理想だけどね」 「まあホントはな。十勝トカップの白なんかはどう?」 「うんうん、それも素敵よ・・」暫くは、ワインと食材の相性などの話で 約一時間余りが過ぎた。

ロースト・ビーフをレタスと貝割れを介し、大き目のフランスパンに載せてメイン・ディッシュ。それを三つも平らげると、結構満腹になった。中条は言った。「初ちゃん、たまにゃ片付け代わろうぜ。俺がテーブルと厨房やるから、貴女は寝室をヨロです」 初美「ふん、有難とね。まあいいでしょう。たまにゃあたしも、洗いものから解放されるといいなって思ってたのよ」 

中条「・・だよな。余り手を荒らして欲しくねぇって想いも、少しはあってさ・・」 初美「・・だと良いけど、まあ手荒れは『女の勲章』の内ってのも事実だしね」 「ほう、良い心がけだな。そういう思い様ができるって、何かいいなぁ。辺りアテにしちゃいかんだろが・・」 「まあ『加減が大事』てとこはあるわね。余りアテにされるのもどうかって思うけど・・」そう初美が返す頃には、中条は洗い場の食器に向かっていた。

振り返って見る初美。この男が、家の雑事をするに余り抵抗がなさそうな所は好感していた。ただこの時は、ほんの少し 頭の片隅に邪心が宿っていたらしい。食器洗いに勤しむ男の背後に忍び寄り、そっと両の腕を回し込む。「おお 初ちゃん、今夜は熱そうだな・・」彼はニヤリと笑みを浮かべ、反応した。「ふふ・・たまにゃ試そうかなって思ったのよ」 「有難とよ。こんな出方は、初ちゃんしかしてくれんしさ・・」そう返しながらも、中条は思わず この夏二度に亘り訪れた美人女子大生姉妹の姉 木下由香(きのした・ゆか)の名を呼びかけそうになったものだった。

「あの時と・・」後ろから仕掛けられながら、男は想った。「あの時、同じこの厨房で、由香ちゃんが同じ事を仕掛けて来たのだったな。危ねぇ危ねぇ、もう少しで彼女の名を呼ぶとこだった・・」その時、男の額に うっすらと冷や汗が滲んだ。初美は、その変化を見逃す程 間抜けな女ではない。

初美「新(しん)さん・・」 中条「はい、何ぞ?」 「何かあったの?」 「あ、いや・・何でもねぇよ」 「そうかしら?」 「ああ、信じて下されよ」 「ホント、何もなきゃ良いけど・・」そう思いつつ、初美は一旦 中条の背後を離れる。「それじゃぁね」 「うん・・」 「あたし、居間(リヴィング)と寝室を整えて来るから、食後のお酒の用意もお願いできるかしら?ついでに、もう一度着替えたいからさ・・」 「良いですよ。ゆっくりやって来てくれよ」 「有難う。お言葉に甘えるわ・・」初美はそう言うと、一旦厨房を出た。

「さて、今夜の着替えは・・」洗いものを進めながら、男は暫しの妄想に耽(ふけ)る。「今夜の、彼女のコスはどうだろな。俺が 全裸で事に及ぶのは好かん事知ってるから、それなりだろうけど、時季的に浴衣はねぇだろうな。この前『一度位、メイドのコスどうだろう?』と勧めたら、拒否されてしもうた。まあ露出それなりと思っときゃ、間違ぇねぇだろうが・・」その様な芳しからぬ事共に思考を巡らしながら、小半時が過ぎた。

諸々の食器やグラスの洗浄を終え、初美の嗜むリキュール『グラン・マルニエ』と 己のマーテル・コニャック、ロック・グラスと氷、水とグラスなどを揃え それらを携え居間へと向かうと、既に照明が落とされ 思わせぶりな雰囲気が漂っていた。「さあ、発情しなきゃ・・」とでも言いたげな風情だ。「まあ、待て待て・・」そう はやる己に言い聞かせながら、中条は 静かに居間のドアを開いた。

「今晩は。熱い夜へようこそ・・」 一足先に 居間と寝室を整えた初美は、ホスト・ソファの一方に 立膝で「スポーツ座り」をしていた。先程までの、黄色基調のトレーナー上下から一転、純白のノースリーブ・ネグリジェ姿。下方は抜群に中条好みのフレア・ミニ。生地は綿メインで ポリエステルが一定合わされているらしく、着たまま休める様になっているらしい。両脚はこれ又、白メッシュのニーハイ調ストッキングが合わされ、純潔な印象が 反って男心を煽り立てる様だ。

「ふふ・・」股間の前で両の脚を立てた初美、悪戯っぽく笑う。「今夜も、こんなのを期待してたんでしょ?」 「ハハ、初ちゃん、図星だな・・」中条も笑い返し、そして続けた。「そだな。正面から見てるとさ『見えそで見えない』てとこが、いかにも計算されてるって感じでな、それが否応なく『男のスウィッチ』を入れさせるって感じかな・・」 努めて冷静に返すも、中条の下方はもう スウィッチ・オンどころかヒート・アップのレベルに達しようとしていた。

「まあ焦るなよ。ギリギリまで焦(じ)らすんだ・・」 本来は、来客に勧める長手ソファに収まりながら、中条は己に言い聞かせた。改めての乾杯を経て、初美「ねぇ新さん・・」絡む様に、声をかける。「うん、もそっとしたからな・・」中条が返すと 「そんなの分かってるわよ。所でさ、今 あたしは下半身に下着穿いてると思う?」 「危ねぇ事を言ってくれるな。一瞬『ノーパン!』て答えそうになっちゃったよ。何かそれ、誘導みてぇだな~!」笑いながら応じた。

初美は続けた。「まあ結果『誘導』になっちゃうかしらね。あたしはそんな気ないんだけど。・・で、どうかしら?」 「う~ん、どうしても答えろって言うんだな?」 「まあね。それに貴方は、そういうの好きでしょ?」 「うんまあ、好きじゃねぇと言や 嘘になるな~」 「ほら・・」初美は言葉を区切ると、立膝のまま 美しく笑った。

「よしゃ、それじゃ・・」一呼吸おいて、意を決した様に 中条が言葉を発した。「貴女への答えな。極小のだけど、穿いてる」 「新さんも、その答え お見事です!」初美は笑って返し、両の脚を開いて見せた。股間を飾るは 男が想像した通り、純白の「T」だった。「ハハ、やっぱりこれか。ホント 良い意味で『褌(ふんどし)』そのものだよなぁ」惚れ惚れと覗き込みながら、男は感嘆して呟いた。「新さん、結局 今夜もエッチ全開ね!」呆れた様に返す初美だったが、行動はそれとは裏腹に 男から見え易くすべく、更に両の脚を開いて行くのであった。

ブランデーと甘口リキュールを それぞれロックで三杯程あおって後、初美が言った。「横へ行って良いかしら?」 「ああ、どうぞ・・」長手ソファの真ん中から少し左に寄り、中条は 初美の座り場所を作ってやる。幅を広げる補助ソファも挟まれているので、余り必要はないが。彼女が収まると、直ぐに右手が悪さを開始した。背後から右肩へゆっくりと腕を回し、肩から上腕をスルリと撫で回す。まだ直ぐには「胸の双丘」や腰回りを攻める様な事はしない。「よろしか?」そう呟きながら、女の唇をゆっくりと奪いにかかる。こっくりと頷く彼女、奪った唇の隙間から、男の口内に舌を挿し入れて来る。今から犯そうとする相手に 逆に犯されるという感覚は、妙に男の昂奮を煽った。「いいぞ・・」

数分間程、熱い接吻が続いた。それが一旦区切られると、初美が言葉を発した。「新さん・・」 「はい、何ぞ?」 「やっぱりね、あたしとは違う香りが気になるの。特に、この長いソファの辺が強いのよ。さあ、由香ちゃんや由紀ちゃんと、どんな事があったか じっくり聞かせて欲しいわ・・」そう続けると、いきなり信じ難い程の力で、中条をソファ上に押し倒し、上にのしかかった。「ハハ、分かった。それ、今から話して進ぜよう・・」観念した様に、彼は返した。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 JR名古屋駅接近(アプローチ)に入る 東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」 
2018=H30,1 名古屋市中村区 撮影 筆者
今回の「音」リンク 「銀河と迷路」 by東京スカ・パラダイスオーケストラ(下記タイトル)
銀河と迷路
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