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情事の時刻表 第38話「夜航」

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「暗いから気をつけてね」 「了解しました。用心して行きます!」この年の春 二人の若者と共に渡った事を思い出しながら、美波は豊に 船を出す指図をした。軽自動車故、余り多くはない手回り品と共に、男女 4人を乗せた船外機付きの小舟は 7:30pm少し前 静かに漁港の外に滑り出た。

海は所謂「ベタ凪ぎ」で、鏡の様に平だ。2時間程前に昇った満月が、海面に秀逸な姿を映す。「素敵な月ね・・」 「うん、今夜のは特に好いな・・」口々に讃辞が上る。そんな中 後方に控える豊だけが無口で、船外機の舵をしっかりと握り、慎重に船を進める。昼間よりもゆっくりとしたペース。人が歩くより少し速い 4ノット(7km半/H)位か。

「豊君、ちょいと喋って良いかな・・」天空、そして海面に姿を落とす月を交互に眺めていた中条が口を開いた。「はい、あぁ・・良いですよ。お話位の余裕はありますから・・」豊が、笑って返す。暗いながら、月明りに笑顔が認められた。中条「夜、船出する事ってよくあるんか?」 豊「そうですねぇ、たまにはありまして。親父に加え 造船所長の叔父貴が夜釣り好きで、たまにお伴する事があるんです。最近は、その時の操船を任せてくれる様になりまして、お蔭で夜の航海(クルーズ)も少しずつ慣れて来ましたね。まぁ、ご覧の通り 小航海(プチ・クルーズ)ってのが実態ですが・・」そう返すと、まだ高校生の若者は 又笑顔を見せた。

中条「そうか、小航海・・な。上手い事言うなぁ!でも天気も良くて、こういうのも良いなって思い始めた訳よ」 豊「有難うございます。まぁ 30分位ですけど、楽しんで頂ければ嬉しいです」 この会話を聞いた 初美と美波も「豊君、上手ね!」などと合いの手を入れて来た。

少し岸から離れると、海原を隔てて街灯りが臨める。勿論 浮かび上がる漁港もだ。初美が「素敵な夜景。昼間来た時は、ちょっと鄙(ひな)びた感じだったからどうかな?なんて思ったんだけど・・」と言えば 聞いた美波が「あたしも初めて見るんだけど、意外に好い感じでホッとしてるんですよ。良かった!ご案内できて・・」 「こちらこそ 有難うです。目に焼き付けとかないとね・・」二人の女は、目を合わせて笑った。

「さてさて・・」中条が言った。「素晴らしい夜景。これちょっと、最近話題の 工場夜景にも似てるな・・」 聞いた後方の豊が「・・ですね。漁港や魚市場の照明がありますから。まぁほんのちょっとですが。あぁ、因みにここから左手に見えるのが、叔父のやってる造船所ですよ」

中条「あぁ、聞いたぞ。そうなんだってな。漁船の建造とか整備で、結構忙しいんじゃね?」 豊「聞いた話で恐縮ですが、まぁお言葉通りですね。ご存知かもですが、漁船メインなんで、時期によって 波のある忙しさでして・・」 「あぁ、何となく分かるよ・・」そんな雑談を交えて、夜の航海(クルーズ)は進んだ。

豊の祖父が持つ 岩礁に高い小島まで後 10分程の辺りで、前に座る女二人が 気になる動きをするのが見られた。舵を握る豊の視線に入る事を意識する様に、わざとフレア・スカートの裾を少しはだけ、中の太腿から股間辺りが さりげなく若者の視線に入る様 仕向けている様なのだ。想えば 美波も病院での検診に従事していたタイトな白衣から、初美に似た 身体に余裕の膝丈フレア・スカートに替えている。少し裾を持ち上げれば、太腿を晒す事など楽にできる風情だ。時に暗闇の海面だが、この夜は満月で薄明るい。奥の方は分からないが、ストッキングを纏うらしい美脚が眩しく映った。

「挑発か?二人共・・」と、豊は想った。操船があるので、今は直に訊いたり糾したりはできない。ただ、やや行儀の芳しくない女たちの仕草は その様に思えて仕方がなかったのだ。穏やかとはいえ 時折来る波で微妙に揺れる船の動きに合わせた様に、女たちは 下肢を豊と中条に誇示する様に見せている様だ。脚の動きで、時に股間の様子が窺える 際どい場面もある。一応 ショーツを纏ってはいる様だ。

「豊、そろそろね・・」微笑みながら、美波が言った。「・・ですね。後 数分・・かな」豊が曖昧に返す。「今夜は、お月見しながら良い事かしらね?」と初美も訊いてくる。「ふふ、まぁそれで正解かしらね。豊とあたしは 前に一度行ってるけど、今夜も寒くはないから、好い感じで進むんじゃないかしら」 「ハハ、そりゃ良いな」と中条も合わせる。「好い感じで進む・・か。まぁ 乞うご期待って奴やね」 「・・ですね。まぁそうなる事を祈りましょう」美波のこの言葉に、全員が頷いた。

約半時で、小島の浅瀬に着いた。「先にさ、お姉さんたちに降りてもらおう。その後で、豊君と俺で、船を浅瀬に上げるかな」中条の言葉に 「そうですね。それで行きましょう」豊も応じる。舳先が浅瀬に突き刺さると、まず美波が船を降り、続いて初美を助け降ろす。まだ船上の中条も、降りるまで手を貸した。

「さてさて・・」女たちに続いて船を降り、豊と協力して浅瀬に上げた中条が言った。「ここに洞窟みてぇのがある。この入り口辺りでマットを敷けばよろしいな?」 「そうですね。それでお願いします」と美波が返す。彼と豊はそれに応じ、四人が臥す事になるマットを敷いて 「行為の場」の設営を進める。「豊君、好い祭りになりそうだな」そう言い、ニヤリと笑う。豊も「そうなると良いですね。あぁ、途中の交替か楽しみです」と真顔で言った。それは 男の苦笑で迎えられた。

「じゃあ、酒気(アルコール)はないけど良しにしてね」 「まぁ良いでしょう・・」とりあえず四人は、緑茶やコーヒーなどのソフト・ドリンクで乾杯。暫く談笑の後「なぁ 豊君・・」と中条が声をかけた。「はい、何でしょう?」彼が返すと 「下の方、熱入ってるか?」と訊かれた。「あぁ、はい。大声で言ってはいかんかもですが、もうビンビンですよ」と真面目に返した。「ハハ、ビンビンなぁ。良い事だよ。若さの特権だな。因みに俺も、それなりだ」と男も返す。そして「何なら、互いの目で確かめてみるか?」冗談交じりに続けた。

「本当に・・」様子を見ていた初美が、言葉を発した。「お互いに確かめるつもりなら、あたしたちも応援しようかしら。ねぇ美波さん・・」 聞いた美波「応援ですか。あたしも同意よ。初美さんのやり方を真似るって事で良いかしら?」 「勿論よ・・」 「分かったわ。それじゃ・・」そう返した初美は、両の膝を立てると「スポーツ座り」の要領で、微かな月明りでも股間が見られる様、少し脚を開いた。

「おー、素晴らしい!」若い豊の視線は、否応なく 少し前まで予備校の恩師だった女の股間に向けられた。師弟の間柄だったあの頃も、時折の個人補習の折、初美はごくたまに優れた下肢を披露してくれ それは豊の美しい記憶になっていたのだ。「結局・・」傍らの美波は呟いた。「初美先生のアソコも、見る位はしてたんだ。このスケベ!」

「あ~い、済みませ~ん!」敏感な豊は直ぐに気づき、美波に頭を下げる。受けた彼女は「若気の至りね。まぁ、見ちゃったのは仕様がないわ。まぁ良い。今夜は、初美先生に 君のそっちの方もテストして頂こうかしら」 「あ、それ・・第二の検診ってヤツですか?」 「まぁ、そんなとこね。それでね・・」 「はい・・」 「豊の技の質を先生に診て頂く間、あたしは中条さんを診るからね」 「あいや、俺は美波さんにチェックされるって寸法ですかい?」意外さを装って、中条が返した。

「それ、望みだったんでしょ?」笑顔で、しかし鋭く斬り込む様に 美波が言った。「小町先生から、ちょっと前にお聞きしましたの。先生が診た患者さんに、中条さんの学生時代の先輩で 宮城さんって方がいらして、退院してから貴方とお会いした折に『中条の奴「美波恋しや ほうやれほ」なんて言ってたぞ』てなお話を伺った訳でして・・」 「ありゃりゃ、ご存知だったんだ。まぁ隠しても仕方がねぇからね。仰る通りですよ」

聞いた美波「素直に認められたのは 男らしくて良いわ。それじゃ・・」 「はい・・」 「豊共々、アンダー脱いで お竿を見せて下さらない?まずは、それからよ」 「あぁ、はい、良いでしょう。なぁ豊君・・」 「はい伯父さん、大体の事は分かります」豊も、覚悟した様に返して来る。「そいじゃ、二人同時に行くか?」 「はい。・・ですね」美波の眼前で 中腰で向かい合った男と若者は「せ~の!」で同時に 穿いていたジーンズとその下のトランクスを下して行く。かくして、二人の竿が 女看護師の目に晒された。「ふふ、好いわね・・」二人の女のどちらからともなく、そんな呟きが漏れた。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 三上悠亜
今回の「音」リンク 「ザ・ワルツ(The Waltz)」 by久石 譲(下記タイトル)
The Waltz
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