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レディオ・アンカーの幻影 第12話「望外」

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桜の見頃も終わった 4月第四週も、何やら忙しい内に日々が過ぎて行った。週も後半になると、5月にかけての大型連休が控えるせいか、忙しさの度合も増して行く様な気がした。ほぼ連日、帰宅は 2H程遅れの 9pm過ぎ。それでも前嶋には「まぁ、これを乗り切りゃ一週間超の連休に入れる。ここは頑張らんと・・」努めて仕事上の不手際のない様、気を入れて諸事に向き合っていた。

そうした中、その週の水曜から木曜にかけても、遅めに帰って夕食と入浴を経て「ラジオ深夜館」の開始時刻を迎える事となるのだろう。菜種梅雨の時季、水曜は雨天だったが 続く木曜は雨が収まり、曇天模様であった。「さぁ、今夜は・・」彼は呟いた。今夜の進行(アンカー)は由香利さんだな・・」そこに想いを致すと、つい下方が熱を帯びてしまい 困ったものであった。

連休前の目途が立ち始めたのか、前日水曜よりは早めの帰宅が叶った。民放 TVと同時にラジオのスウィッチもON、11pm過ぎの、由香利の放送開始を待つ事にする。その間に PCと携帯に来たメールをチェックするのが日課であった。PCの後で携帯メールに目を通し始めた その時だ。「メール着信」を告げるメロディが鳴ったのは。

「さて、誰だろ・・」スマート・フォンに着信した携帯メールの一通のアドを見た 前嶋の表情が変わった。「おいおい、あのアドの返信じゃないか!?」開いてみると、どうやら由香利からの返信らしい。「信じられん。やっぱり由香利さんの個人アドか。信じても良いのか?」

本文のざっとの内容は、以下の通り。「前嶋さん、ご連絡を有難う。あの時は石塚さんと私も 楽しかったわ。貴方に渡した名刺、どうやら私の個人アドが載ってたみたいだけどまぁ良いわ。もう直ぐ放送準備に入るけど、手短かなら直ぐに返信頂いて結構です」 「マジか?信じても良いのか?」前嶋の緊張は続く。

彼は一度深呼吸をすると、要求通り 手短な返信を心がけた。「驚きました。想像はしたけど、やはり貴女の個人アドでしたか。信じても良いの?」 間をおかず、由香利からの返信が来た。「そうですよ。今更嘘を言っても仕方がないじゃないの。このアドは間違いなく、私・邑井由香利のです。いい加減に信じて欲しいわ!」メールとはいえ、返す由香利の語調がやや強まった様に感じた。

前嶋「疑い過ぎはご免なさい。ただ、ネットとかはやり取りに慎重を期すべきなんで、少し用心した次第です」 由香利「それは分かるわ。私の方も、分かってくれれば良いのよ。ご存知の様に この後放送に入るけど、もう少し送ってくれて良いわよ」 「ご理解感謝です。この後の放送は、いつもの通り 期待できますね」 「応援有難う。折り入ってお話したいけど、今夜は余り時間がないから 日を改めるわね」 「分かりました。こちらはいつでも OKです。貴女の放送、楽しませて頂きます」 「有難う。宜しくね・・」交信ここまで。

既に記したが、前嶋の 由香利の放送に対する期待は自慰などの性欲処理を伴う芳しくないものだったのも事実だった。放送開始から就寝までの小一時間、彼の左手は常に己の「竿」を捉えていた。所謂「シコり状態」で聴く事もあり、時に思い余って射精に及ぶ事もあった。

「毎回やるのも何かな・・」流石にそうした気づきを得た前嶋は、この夜は「寸止め」をかけ、絶頂を避けた。日付が替わる頃、ベッドに臥して続きを聴くのはいつも通り。ただ「又明日辺り、由香利さんのメールの続きが来そうだ。これは期待して良いな」ともふと思った。

由香利からの返信は、それはもう「望外」と呼べるレベルだったが、その翌日金曜夜、更に続編が着信したのには、さしもの前嶋も仰天したものだ。「あ、いやいや・・正直余り期待してなかったが、こりゃ凄い!続きが来たよ・・」 一読すると、直ぐ手短に答礼を送った。

由香利の送信は続いた。「来月なんだけど、番組の打ち合わせで貴方の地元 N支局への出張がセットされそうなの。正式に固まれば、夜 貴方と会えるかもしれないわね」 前嶋「おぉ、それは好い!是非お会いしたいですよ。日取り決まったら、お手数ですが教えて頂いて良いですか?」 「よろしよ~!多分 連休明けになるけど、出張予定決まったら教えるわね」 「宜しく、お願いします!」

「よ~し!」秘かに前嶋が思ったのも 無理はなかった。「彼女、多分来月の第三週辺りでこちらの N支局出張だろう。その頃だったら、俺の方も仕事が一段落するだろう。まだ続報が来るだろうが、その辺りで日程が固まると良いな」などと思いを巡らした。詳細が固まるのはこれからだろうが、彼女の文面は、何か前嶋に「あの方」の期待を抱かせてくれるものがあったのだ。

「まぁ、落ち着け・・」答礼を送信しながら、前嶋は己にそう言い聴かせた。「焦る必要はない。今夜は粛々と放送聴いて、その時どうするか、作戦を練りゃ良いんだ」 あれこれ考えるには、まだ少し間がある。そうした芳しからぬ事も、まだゆっくり考える時間がありそうだ。そう考えると前嶋は、翌日に備えてベッドに臥し、放送の続きを聴く。

それにしても・・だ。横になっても、やはり前嶋は 芳しからぬ挙動を見せるのだった。彼自身は多分に「艶」を感じる由香利の声に、つい昂奮を抑えきれず 又もや自慰行為へと進むのであった。「困った・・と言うのは簡単だが、やはり 止められない・・よな」

「いやいや、由香利さんの声は、俺の性欲を昂らせる作用があるな。これは間違いなしだよ。あぁ、結局は・・」 己の竿を左手で高め、この夜二度目の絶頂へと向かう 彼であった。確かに「仕様もない心情」であるのは事実だったが、一方で「そうは言っても やめられない」のも事実であった。日付を超えて、前嶋の良からぬ昂奮の時が続く。
(つづく 本稿はフィクションであります。次回は 12/1日曜以降に掲載予定です)

今回の人物壁紙 綾瀬ひなの
日野皓正さんの今回楽曲「アローン・アローン・アンド・アローン(Alone Alone & Alone)下記タイトルです。
Alone Alone & Alone
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