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レディオ・アンカーの幻影 第14話「本音」

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陽春の宵の口、前嶋の余り芳しくない 邑井由香利とのやり取りが続く。胸の双丘が口に上った所でやめておくのが賢明だったろうが、理性が霞み始めていたのは事実だった。「多分・・だけど」彼は思った。「このまま下半身の事に触れても大丈夫・・じゃないかな」

前嶋の送信は続いた。「今度は、下の方から上りたいですね」 由香利「ふふ、そう来たか。何かね・・」 前嶋「はい・・」 「この前の『集い』の流れの辺りから、貴方の視線がそれっぽかったのよ」 「参ったなぁ!気づかれてましたか?」 「勿論よ。石塚さんと青井理乃さんも一緒だったけど、お話の合間にさ 貴方の視線が私の脚に来てるの、何となく分かったわよ」 「いやそりゃ失礼をば!確かに覚えがありますね。余りに見事な美脚だったもので・・」 「まぁ良いわ。褒めてくれたのは一礼よ。で、膝から上にも想像を巡らしてるんでしょ?」

直ぐに返信を・・と思いながら、前嶋は一呼吸おいた。「露骨は拙い。ここは何とか、悟られん様に持って行かんとな」そう思いながら、続きを返した。「まぁあの時は、観られる膝下だけだったです。想像はしただろと仰られればその通りかもですが」 由香利「ふふ、まぁ隠さなくても良い事よ。どうせ男の本音なんて、知れてる事だし・・」

「ハハ、そいじゃ、ご想像にお任せします」聞いた前嶋はそう続きを送った。そして「でも結局、お脚の感触を知りたいって想いはありますね」 由香利「ほら、やっぱり。今夜もそんな助平心が付き纏ってるんでしょ?」 「申し訳ない。仰る通りです」 「もうさ、足首とかふくらはぎ、膝の辺りは見えちゃってるんだから、そこから上が問題って事よね」 「そういう事です」

「ホント、困った子だわ。でも・・」際どい出方ではあったが、不思議と不快感はなかった。時間はまだ少し余裕があった。「それなら・・」と由香利は思った。「もう少し、かまったげようかしら・・」そして、画面の彼方にいる前嶋に続きを送った。「その『膝から上』の事に触れたいんでしょ。少しなら良いわ。途中までかもだけど」

「・・だろうと思いました!」今度は、受けた前嶋がそう感じる番だった。「惜しい気もするのは事実だけど、もう出番が近いんだろう。まぁ良いや。近づけるだけ近づいて、肝心なとこは直に会った時の楽しみってのも良いかもな。よしっ、それじゃ送るか・・」そして、こう続けた。

「由香利さん、俺はね・・」 「ふふ、少し待たせたわね。段々時間がなくなって来るわよ。私は良いけど」 「あぁ、そりゃご免なさい。まぁ途中まででも仕方ないですね。で、余り脱がさずに事に及びたい訳でして・・」 「ふふ、何となく分かるわ。つまり、スカートやドレスのアンダーを脱がさずに、その中に手を入れてまさぐってみたいんでしょ?」 「仰る通りです!」応える返信を送る前嶋の手は、無意識に力が籠っていた。

「ハハ、段々分かってきたわ・・」こうなると、どんどん踏み込んで 前嶋の更なる本心を暴きたくなる気にもなったものだが、残念!この夜はそこまでの時間がない。「ふふ、スカートの中に手を入れた・・て事は、太腿の辺りまで届いたって事ね。当然彼、更に奥を狙ってくるはずよね・・」

一方の前嶋。電文のやり取りを進める内に、時間切れが近づくのは分かっていた。「良くもあり、悪しくもあるよな・・」と、彼は思った。「叶う事なら、一気に核心まで踏み込みたい気もあるんだが、その一方で、寸前で時間切れってのも面白いかもな。何せ、一度会っただけだし、こうして SNSでのやり取りも初めてだ。そんな段階(ステージ)で、例の隠語・・例えば『オ〇ンコ』なんかの言葉をいきなり送るってのも何だかなあって思う訳よ」そう思った彼は、そろそろ区切りを考え始めた。

「そろそろ・・ですよね」少しおいて、前嶋は控え目に送ってみた。直ぐに由香利から返してくる。「そうそう、もう後数分ってとこかしら」 「あぁ分かります。そいじゃ、この辺で一区切りしますか?」 「ちょっと残念だけど、仕方ないわね。でもとても面白かった。直ぐ会えない時、SNSをこう使うと良いってのが、何となく分かった様な気がするわ」 これを受けた前嶋も「同感!」の想いに駆られ「確かにそうですね。俺も同意です。証拠を残さん様に注意して、これからも使いたいですね」と返した。

「さぁさぁ、それじゃ・・」と由香利。「はい・・」前嶋が返す。そして「そろそろ時間だから、今夜はこの辺でね。あの事は忘れないでね」
前嶋「こちらこそ、今夜は感謝です。あの事ですね、分かります。抜かりなくやりますから。この後の番組、楽しみにしてます!」交信が区切られると、由香利は前嶋とのやり取りの履歴を直ぐに消去した。

前嶋の方は、直ぐには実行しなかった。小一時間後に始まるラジオ特番の、由香利の声を聴きながら消去するつもりでいた。「これは・・」残された画面の履歴を通見して、彼は呟いた。「彼女の語りを聴きながら、履歴を読み直した上で消去すると。その方が、何か新しい昂奮が得られる気がするんだよな。うん、是非実行だ!」

丁度この後、観たい TV番組とは重複していない。オーディオを「チューナー」に合わせ、電源を投じると、程なく件の特番が開始。ゲストとアンカーの男女が「2by2」で語り、合間にジャズなどの音楽を交える進行だ。初め 聞きながら交信履歴の消去を考えていた前嶋だったが、そこはそれ・・魅惑の?由香利の語り声に上気して、左手が芳しからぬ行為へと進んでしまうのであった。

「困った・・」とは思いながら。又も自慰行為を流れの様に進めてしまう彼であった。「約束の消去」も度々中断、完全な履行が怪しくもなる風情だったが。そんな中でも唯一後悔しなかったのは「チ〇ポ」とか「オ〇ンコ」とかの、男女の性器を意味する隠語なんかを記すまでには至らなかった事だった。「うんうん、これで良い。もし書いてたら、次が怪しくなるからな。そんなヘマは避けないと・・」露出し勃起した「竿」を眺めながら、前嶋は己に言い聞かせる様に呟いた。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 JR中央線、上り燃料専用列車。大曽根~新守山間 2019=R1,5 撮影 筆者
日野皓正さんの今回楽曲「メイ・ダンス(May dance)」下記タイトルです。
May Dance
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