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この雨は こんな風に聴こえる 第32話「侵行」

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「いよっ、待ってました!」期待値を上げ気味だった黒木は、思わずそう声を上げてしまった。飲み物の用意を整え、既にソファに収まっていた兄弟の眼前に、ゆっくりしたモデル・ウォークの風情で現れた麗海(れいみ)は、黒木の願望を見透かしたかの様な 黒基調のフレア・ミニコスの装い。両の脚も、ニーハイで抜かりなく決め、ノー・スリーヴのアッパーと共に、彼の情念を昂らせるに相応しい演出だった。軽いウェーヴの 長いブルネットを左右で分けて纏め、某ヴァーチャル歌手の様な趣にしたのも、兄弟の情念を煽った。

「おいおい、兄者・・」傍らのホスト用ソファに着いた弟・存(たつる)が冷やかす様に言った。「言わなくたってもう昂奮絶頂だろ。ほれ、下半身の反応がさ。麗海さんも見たって下され・・」 「うるさいな。余計な事言うなかれ。でも、今夜の麗海さんは、素敵だ・・」何とか言葉で誤魔化そうとするも、黒木の下方の膨らみは 誰の目にも明らかだった。

「まぁ、お座りあれ・・」と、長手ソファの黒木は 右の隣席を勧める。「うん、まぁね・・」曖昧に返しながら、麗海は着座。しかしそこに、黒木のブランド物ハンカチが敷かれている事を見逃さななかったのは勿論だ。「あれ、座っても良いの?」 「勿論!ソファの生地が直じゃ、貴女の魅惑のお尻に悪いだろうからね」 「ふふ、お気遣い有難と・・」と、そのハンカチの上に フレア・ミニで装った花の様な臀丘を下ろしたのと、存の言葉がほぼ同時。

「麗海さん、そりゃ違いますよ!」指摘する弟の言葉は、少し鋭かった。存は続けた。「兄者はね、これから使うハンカチに、貴女のお尻の香りを頂こうとしてるんです。洗面所とかでさ、周りに人の気配がないと、我慢できずに嗅いだりしたり、普通にありそうでね・・」 「何や存(タツ)。黙って聞いとりゃ、俺がいかにも知性も理性もない、欲求と本能と生理だけの男な風に取れるんだが・・」 「好い反応だね。当たらずと雖(いえど)も遠からじじゃないかな?」 「いや待てよ。幾ら何でも 辺り構わず・・はあり得んぞ」 「そうかな?兄者はストレートに行っちまいそうだが・・」 「何度も言わすな。違うって・・!」

そうこうする内、乾杯する寝酒が各自の前に。最初に、マーテルのハイボールが麗海の前へ。次いで 予め配された 兄弟のロック・グラスにそれぞれコニャックが注がれ、準備完了。「そいじゃ、良い夜になる様・・!」三人はまず、グラスを交わす。酒気のお伴は、存が指図を待たずに探り出してきたミックス・ナッツのチャーム。正に「勝手知ったる兄の家」という事だろう。

「いやぁ、素敵・・」少しおいて、又も黒木が呟いた。聞いた麗海「ふふ、何が?」 「あぁ、まず脚ね。絵に描いた様な モデル脚ね。感心するなぁ」 「有難と。恆(おにい)さん、ホントは触りたいんでしょ?」 「あ・・まぁまぁ。それは、もう少ししたら 又話そうよ」 「まぁ、それでも良いけど、本当はもっと想像が進んでるでしょ?」 「ん?何の事ですか?」 黒木は何とかはぐらかそうと試みている風情だ。傍らで、存がそんなやり取りをニヤケ顔で聞いている。

「恆さん、ホントはね・・」麗海もニヤリと笑って続けた。「あたしのアンダーがどうなってるか。今夜のショーツはどんなの着けてるかって想像してるんじゃないの?」 黒木「うーん、まぁ、全部は否定しないけどね・・」 「それとさ・・」 「はい・・」 「アンダーに、どのタイミングで手を入れようかって事もね・・」 「ハハ・・しかし それ言われたら、俺も立つ瀬ないなぁ」 「立つ瀬なんて、なくたって良いじゃないの。そうなったら迷わず、あたしの中に入って来りゃ良いのよ」 「ホントに?」 「うん。嘘じゃないよ」 「有難と。もう少しでそうなりそうだけど・・」そう返すと、麗海と黒木は顔を合わせて笑った。

「さてさて・・」酒気の様子をみていた存が言った。「兄者は、もう一杯位でイケるよね。麗海さんはどう?やっぱり、もう一杯かな?」 麗海「うんうん。普段は余り飲まないけど、このハイボールは美味しいな。お言葉に甘えます」これを受け、存は麗海にお代わりを。

小一時間で酒気が回り、兄弟の 麗海への攻勢は徐々にジワジワと強められて行った。黒木は、彼女の花の如き下方が気になって仕方がなかったのだが、いきなり露骨に手を滑り込ませるのも能がない様に感じられ、まずは上体からゆっくり攻める事にした。まずは、挨拶の軽い接吻(キス)。それからノー・スリーヴの肩から背後に右腕を回し、上腕から愛撫を始めた。

「ふふ、恆さん・・」微かに笑いながら、麗海が呟いた。「何かね、貴方の手指って、生き物みたいだね・・」 「そうか。生き物ね。面白いな。俺の意思とは関係なく動いてる・・て言うか、蠢(うごめ)いてる風に感じられるって事ね?」 「そうそう、でもね・・」 「はい・・」 「その蠢きが、何かね・・気持ち良いのよ」 「しめしめ、これは好い感じだぞ」聞いた黒木は、そう思った。前戯の愛撫を なるべく丁寧に念入りにしようと心がけたのは、間違いではなかったのだ。

「さぁ、そろそろ・・」又も、麗海が呟いた。「はい、何ぞ・・?」 「恆さん、そろそろあたしの胸に触りたいでしょ。さっきからそっちの方に、目が泳いでるわよ」 「おー、気がつかれたか。図星だなぁ。でね、麗海さん・・」 「はい、何かしら?」 「折角さ、胸の双丘なんだから、俺と存(タツ)で一方ずつマッサージをして差し上げるってアイデアは如何?」 「あ、それ素敵!是非試して欲しいわ。恆さんと存さん、二人の愛し方を同時に感じられる訳ね?」 「そう。上手く行けばね。でもその前に、試したい・・なぁ」

「存(タツ)、そいじゃ・・」呟きでの 兄の指図を受け、弟は「かしこまってござる・・」と、ニヤケた笑顔で心得た様に 麗海の前に。アッパーの襟から胸元にかけてのストラップを緩め、下方にずらすと同じ黒のブラが現れ。「これも下の方で良いよね?」囁く様に確かめる元ホストの出方に、女は頷いて返す。それを受けて、ブラも下へと押しやると 中庸で形の好い胸の双丘が露わになった。

「うんうん、好い感じだ。俺、右で良いかな?」 麗海の上体をはだけた存に、黒木が訊いた。「行きがかり上、兄者は右の方が良いんでしょ?なら俺は、左で OKよ」 「よしよし、どっちも同じく好い感じだもんな・・」そう返して 露わな膨らみに手指を走らせると「ん、あぁ・・」微かな喘ぎが聴こえてきた。

「さぁ、暫くは・・」と黒木。「素敵なこの胸のカーヴを、じっくりと味わわせてもらうとするか。なぁ存(タツ)・・」 それに弟は「あぁ、特に異議なし。俺もこの佳き感じ、暫く酔いたいわ・・」と、次第に優れた乳房の感触に嵌って行く風情。時折の接吻を挟みながら、右と左から、兄弟の 胸の双丘への「愛撫という名の静かな攻勢」が続く。それに麗海は「ん、ん、あぁ・・」と、籠った様な 静かな喘ぎで応える。この「甘い挟み撃ち」が小半時は続いた。

「さて、次だ・・」一渡りの 胸への愛撫を区切ると、黒木は存に言った。「お前、まだ麗海さんの胸に未練があるだろ。もう暫く、胸の谷間に顔でも埋めさせてもらえや。俺はそろそろ、お御脚の方を攻めようと思う。ま、そういう事で・・」 これに存は「分かった。やっぱり兄者は下の方へ行くんだな。予想はついたが、やはりマニアックだ・・」 「マニアックで悪かった。そろそろ一番気になってた所に行こうって寸法だ」 

聞いた存は、又苦笑を浮かべた。「まぁ良きに計らえ。ただ、余り深過ぎると 嫌われるかもな」 「あ、いや大丈夫だ。俺はそこまではせんよ」 そうは言いながらも、胸の双丘への愛撫を存に任せた黒木は、スラリと伸びた黒いニーハイを纏う 美脚への愛撫を足先から始めた。踵(かかと)、踝(くるぶし)、足首、ふくらはぎを経て、膝へと進むと、麗海の喘ぎが少し増した様だった。後は、太腿までの「絶対領域」を残すのみ。それが終われば、両の脚を巧みに曲げ開かせる局面(ステージ)が待つ事だろう。窓外は、雨の止み間が続いている様だ。
(つづく 本稿はフィクションであります。次回は 10/26月曜以降に掲載予定です)

今回の人物壁紙 ましろ杏
今回の「音」リンク 「ソフト・レイン(Soft Rain)」by Paul hardcastle(下記タイトルです)
Soft Rain
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