FC2ブログ

記事一覧

轍(わだち)~それから 第8話「雨情」

28991.jpg
熱く妖しい微風が、今度は中条 新(なかじょう・しん)の居所に吹き始めた様だ。甥の元恩師 伊野初美(いの・はつみ)と過ごす、初めての夜。既に多くを語っての前戯を経て、お互いの気持ちは、上限近くまで昂(たかぶ)って来ている。

初美を上に跨がせ、その下方を愛撫していた中条。再び体位を入れ替える直前、途中までその脚に残ったTバック・ショーツを脱がし、己の頭に被る。
「一言、言っていいかしら?」女の言葉。「痴れ者!」 「・・ですか。ご免なせぇ!でもこれ、俺の本望でさぁ」男、こう返す。「冗談よ。でも、そんな事するなら、さあ、あたしの上に戻って。約束よ」 「はい、只今」胸をはだけ、半脱ぎの初美を仰向けに戻し、中条、興奮を抑えながらのしかかる。「そうそう、これを忘れちゃいかんよね」それは、乳房への愛撫だ。

初美「ちょっと心配したわよ、新さん。お尻ばっかり触るんだもの」ちと不満そうだ。「ご免、ご免。忘れた訳じゃねえって事で。それにしても、この肌、ナイスだよね」大きく手指を動かしながら、大きさも形も中庸の乳房を、周囲から乳輪へ、じっくりと撫でて行く。
「貴方の触り方って、ソフト目なのが好いわ。前の彼とかって、皆アバウトだったの。それが耐えられなくって・・」初美、少し辛い思い出を語る。「ああ、覚えとかんとね。俺は、そんな出方はせんよ」 「ちょっと、去年の『学級』の事、話してもいい?」 「好いよ・・て言うか、聞きてぇなぁ。さっきは、俺の思い出話だったしね」中条、そう促す。

「大声じゃ言えないけど、あの時、健(たける)と徹に、深い事を教えたのは、貴方もご存じよね。その折感じたんだけど、幼い彼たちの方が、ずっと触り方が丁寧なの。もしかして、貴方の影響かしら、なんて思ったりもしたものよ」 「まあ、まだあんな餓鬼(がき)だから、詳しい所は教えられんけど。そうだね、俺の普段の姿勢から学んだって所はあるかもね」 「子供たちって、うるさく言わない、無言の所から学んでる所も多いって言うしね」 「それ、聞いた事あるな。大事かも。さあ、お熱が冷めん内に、次行くかな」 「そうしましょう」

もう一つ、男には最初の行動でなすべき事があった。ゴム(コンドーム)の用意だ。遥か以前、前妻との交際時もそうだったが、彼は、少なくとも最初の行為に際しては、ゴムを着けようと心に決めていたのだ。
包装を開けにかかった、中条の節だった手を、初美のなよやかでしなやかな手が制す。「新さん、ちょっと待って!」 「ん?」 「あたしにさせて」 「ん、分った。お願いね」初美、開け始めの包装を中条から奪うと、中のゴムを手際よく、彼の「自身」に着けて行く。

「さあ、用意はいいわね。いよいよよ」 「そうだね。それでは」中条、初美の脚を軽く持ち上げて下方に腰を寄せ、「彼自身」を秘花に近づけ、ゆっくりと合わせ目を割り始め。徐々に腰を沈め、ぬめる様な肉壁と粘膜の、締めて来る様な感触を微かに感じながら、ゆっくりと中へ滑り込む。そして、先端が微かに当たった様な感じを得て、連結。

「んん・・ああ・・好い!」程好く長いブルネットを妖しく揺らし、大きく喘ぐ初美。中条の背後に腕を、腰に脚を回し、男を驚かす強い力で絡みつける。「ああ、強いな。思った以上だわ」彼女得意の「蟹挟み」の威力を、中条も感じた。「ふふ、これがあたしの『愛の力』よ。さあ、分ったら動いて。力強く、腰を動かすのよ」女が、下から組みつけた脚に力を込め、男の勝手な動きを制し、上下の腰の動きのみを促す。彼はこれを察し、女の望み通りに腰を上下させる。ただ、初めから強くはしない。ゆっくり動かす「スロー・ピストン」で焦らすのだ。

「美しい喘ぎ。確かに、プロ歌手を目指してた女性(ひと)の声だよな」初美を抱きしめながら、中条は思った。世が世なら、国中が大騒ぎする「歌姫」になったかも知れぬ女性が、今、己の腕の中にいるのだ。その事が、そこはかとない興奮を、男にもたらす。勿論「上玉」と呼んで好い美しさのせいもあったが。もう一つ、こんな想いもある。「この姿態(ポーズ)、四十八手にもなかったよな」

「新さん」女が呼ぶ。「随分ゆっくりね。意地悪してるの?」 「いや、そうじゃなくて。初めてやから、様子を見てるって事さね」男はこう返す。「少し優し過ぎだわ。考えものよ。さあ、動いて。少しは獣みたいだっていいわよ」 「そう言うものか?」 「そう言うものよ」
中条、これを受け、腰の動きをやや強めに。「ああっああっ・・ふうぅぅん~!」応じる初美の喘ぎも、更に大きめに。小半時、組み敷かれる女と、のしかかる男の熱い交わりが続く。

「初ちゃん」暫く後、中条が呼びかけ。「疲れたろう。もう一度、俺と上下入れ替わろうか」 「それは好いけど、今夜は、いつも貴方と目を合せていなきゃ嫌!最初の夜でしょ?」初美、こう応じ。
「分った。じゃ、向き合える様にするから」 「ええ、お願いね」男が、仰向けに臥した上に、女が向き合って跨り、目を合せながら、再び下方も繋いで行く。四十八手中の「時雨茶臼(しぐれちゃうす)」と呼ばれる騎乗位の基本形だ。「少しの間、これで行こうよ」 「ええ、あ・・んんん・・好いわぁ!」

中条、下から仕掛ける様に腰の動きを再開。初美も、それに合わせる様に上下動にかかる。時々、息が合わず、動きがずれる事もあり、その時は「うまく行かんなあ。ご免、もう一度やり直しいいかな?」 「仕方ないわねぇ。でもいいわよ」などと、苦笑し合いながら短い休みを入れ、行為を進める。

更に小半時が過ぎ、息を弾ませながら、初美が言う。「新さん・・あああ・・!」 「んんん、初ちゃん、何かな?」中条が応じると「分ってるでしょう。もう一度、あたしの上で動いて。貴方が上に戻って、一緒に昇るのよ」 「分った。いいでしょう」男は、再び女に重なる。
正常位の姿態(ポーズ)に戻り、女の上体を腕に抱き、「彼自身」をその秘花に返して行く。その腰に、再び女の脚が絡みつけられ、二人以外の侵入を寄せつけまいとするが如く、強い力で一体になって行く。男は「そうすべき」との一心で、腰を動かして行く。そして・・

「ああっああっ・・ふぅぅ~ん!はぁぁ~ん!好い・・好い・・行く~!」 「んんん~・・好い~!昇る~ぅ!」最後の高め合いの末、二人は頂へ。
「ああ、ああ、好かったぁ~」 「ああ、俺も・・。ホント、好い繋がりだわ・・」まだ息を弾ませ、初美と中条は、上と下で感慨に耽(ふけ)る。「ああ、好い余韻だ。まだ、どいちゃいかんよね」中条、訊く。「ええ、まだよ。もう少し、あたしの上を離れないで」初美、返す。

十数分の後、初美は笑いながら「新さん、離れていいわよ」促すと「OK。こっちはどうかな?」中条、そう言いながら、彼女の下方に繋いでいた「彼自身」をゆっくりと離す。まだ礼儀を正したそれ。装着するゴムの先端には、量は若者に及ばずも、十分濃い男精が溜まり、側面は、女の秘液をもたっぷり帯びている。「いい感じだわ。それ、貸して!」初美、中条から外したゴムを奪い取り、どこかに隠してしまった。そして・・「新さん、これからゴムが要るかどうかは、あたしが判断する。貴方は、それを信じて」 「OK。まあ、いいでしょう」些か不安がなくはなかったが、男は同意する事にした。

もう夜も遅い。日付も変わっただろうか。気がつけば、外は雨音がしている風にも聞こえる。「さあ、シャワー行こうか」中条が促すと、初美は「一緒に使おうよ!」と応じ。「好いなあ。じゃ、そうするか」やや狭いが、なるべく騒音にならぬ様注意、語りも低めの声で、二人同時のシャワーとなった。

行為を終わって、暗い窓外に目を遣る中条「雨やね。さあ、今夜はよく眠れるぞ」初美も「そうね。二人して、好い夢見ましょう」
並んでベッドに入る。「お休み!」雨の夜はよく眠れる、と世間でも言われている様だ。

明けて6月5日の日曜、雨の朝。夏至が近く、夜明けが早い事もあり、中条は7時過ぎに目を覚ました。例の白コスのまま眠った初美は、まだ夢の中。窓外の向かいに目を遣ると、今朝は「Kuso犬」が屋上に現れていない。「ショボい野郎だ。ザマを見ろ!」このレベルの降雨で、表に出ないとは情けない、と彼は思った。

「お早う!」小半時程後、初美も起床。中条は、頭に頂いていた「T」を彼女に返す。ニヤリとして受け取り、ちょっとの間、着替えの為隣室へ。その間にTVをつけ、某報道番組に目を通す。毎週日曜朝の、中条の習慣であった。新聞は、勤務先で朝刊が読めるので、購読していない。まあ現代は、インター・ネット報道もあるので、そう不自由している訳ではない。

着替えを終えると、彼は初美を促して、朝食の為 近所の喫茶店へ。馴染みの店は、日曜祝日もモーニングの用意があり、コーヒーなどに僅かな料金追加で、ゆで卵や各種トースト、果物などのセットが楽しめた。「おお、新さん。今朝は美人さんと一緒かよ」気心の知れた店のオーナーからこう言われ、中条は苦笑。初美は会釈。ここで、小一時間程雑談の後、二人は一旦戻る。

「雨の日曜は、いつもこんな感じなの?」初美、訊く。「そうやね。さっきの店に長めにいたり、TV やレンタル・ビデオのチェックとかかな。それと、仕事跨りのブログとかのネットの作業とか。後、掃除や洗濯が土曜でできん時は、日曜に集中して、一日終わりって感じですよ」中条、こう返す。
「おやおや、誰も似た様なものよね」初美は言い、内心で笑った。

雨は、午後には上がりそうだった。中条は言った。「俺、夕方前に、市内V区の実家へ行かないかん訳。ですから、昼飯行って、暫くしたら、貴女んとこが途中みたいなもんだから、車でお送りする事にしますわ」 「有難う。そうしてもらえると嬉しいわ。ずっと一緒にいたい気もするけど、あたしも、明日から仕事がありますから。所で、親御さんの所へは、買い物とかもして行くのかしら?」

対する中条「そうやね。そんな感じ。貴女はご存じかな?円頓寺のそばの丸万ストアが、野菜とかが安いのね。んで俺は、親とか自分の青物も、車や自転車で買いに行く訳で・・」 「あら奇遇ね。あそこへは、あたしも買いに行くのよ。自転車が多いけど、ウチからは歩けない事もないわね」 「そうか、丁度良かった。じゃ、帰り道で買い物して行けば」 「有難う。そうするわ」
もうすぐ昼時。今回最後の食事で、初めての逢瀬は、気分良く終わらせられそうだ。
(つづく 本稿はフィクションであります)。

今回の人物壁紙 西野 翔
松岡直也さんの今回楽曲「アドリア(ADRIA)」下記タイトルです。
ADRIA
スポンサーサイト
[PR]

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」も お読み頂けます。