FC2ブログ

記事一覧

この雨は こんな風に聴こえる 第54話「相手」

IMG_4584.jpg
依然として猛暑が続く 8月の第二金曜夜、黒木の馴染み処に集まり 夜の酒食を済ませた彼と弟の存(たつる)、それに宥海(ゆうみ)、麗海(れいみ)の姉妹は、普段ならそうしがちな二次回に流れる事もなく 黒木の居所へと移動。時刻ははまだ 9pm代半ばという所だった。麗海の装いが緩めの他は、他の三人は薄手の上シャツにジーンズ、スニーカーという出で立ちだった。

「相変わらず暑いな。皆、少しは飲み直すだろ?」金盛の繁華街を外れ 薄暗い居所の敷地に入った黒木は 他の面々にそれとなく訊く。「いいやお構いなく。飲みたくなったら、適当で良いでしょ」まず応じたのは、弟の存。次いで宥海が「もう酒気(アルコール)は、なくても良い・・かな」と呟くと、すかさず麗海が「ああらお姉ちゃん、もう寝んねなの?つまんないから、もう少し飲もうよ」などと挑発を交えて促したりした。

黒木「まぁ良いや。飲み物(ドリンク)は一通りあるから、基本お任せって事で良さそうね?」 存「そういう事。狭いけど 暫く居間でダベッた後で、順次シャワー。それから TV観るなり寝るなり、各々の好きでって事で良いんじゃ?」 宥海「ふふ・・それって成り行き次第って事かしらね?」 存「そんなとこです。何なら、宥海お姉さんのお望みに沿ってって事で・・」 宥海「分かった。存君、随分期待してるみたいだから、ちょっと考えちゃおうかな?」どうやら、宥海は、黒木ではなく 弟の存と寝る事を視野に入れているらしかった。

一方の黒木、暫く黙っていた麗海の方を一瞥し「麗海さん、ちと飲んでたみたいだけど、大丈夫?」と問えば、響く様に「はぁ~い、大丈夫ですよ。恆(ひさし)お兄さんも、もう少し飲みたいんでしょ。あたしも同意。そしてね・・」 黒木「はい、何だろ?」 麗海「出来上がりレベルにはなりたくないけどさ、二人共好い感じで酔えれば、良い夢が見られるかもよ・・」 黒木「良い夢ねぇ。そやな・・夢は努力して良いのを見ないとさ・・」 麗海「誰と?」 黒木「あ、いやいや。それは後で・・ね」そう返しながら、並んで歩く宥海の方へも目を遣る。心なしか、彼女との少し距離が 少し遠ざかった様な気もした。

EVで上階に上がり、一旦部屋に落ち着くと、黒木「宥海さん、シャワー先にどうぞ。俺、風呂上りの飲み物(ドリンク)とか用意するから・・」 宥海「良いの?じゃあ、お言葉に甘えて・・」そう返しながら、洗面具のポーチを携え 浴室へ。これを見て黒木「麗海さんも、どうかな?」 「あたしは、後が良いな。そしてね・・」呟きながら、黒木の顔を見据えた。「そうか、分かった・・」鈍い彼も悟った。麗海は、あくまでも黒木とシャワーを使いたい様だ。「それじゃ・・」その様子を見ていた存が言った。「宥海お姉さんが嫌じゃなきゃ、俺、一緒に入って良いかな?」

一瞬「!」の想いが稲光の様に過った黒木だったが、直ぐに落ち着いた。そして「あぁ、それか。まぁ、宥海さんに訊いてみたら?」努めて冷静に返した。それを受け 存「宥海お姉さん、聞こえる?」と浴室に向かい声をかけた。中からは「わっ、入るの?嫌だなぁ!」とは言いながら、満更でもなさそうだった。つまり「嫌よ嫌よも、好きの内・・」と言われるアレだ。

「存君、嘘よ・・」引き続き、浴室から宥海の声が聴こえる。そして「OKよ!」と来た。すかさず存は「有難うです!お言葉に甘えます」と、喜び勇んだ様に脱衣し、浴室へ。「やれやれ、存(タツ)の野郎、初めから狙ってたか?」と呟くも、間もなく漏れ聴こえてきた歓声に「宥海さんも悪い気はしてないか・・」とも思ったものだ。勿論、不安が相半ばもしてはいたのだが。

シャワーを使う間中、巧妙な存の愛撫に 次第に宥海が高められる一方で、黒木は麗海の応援を得て、酒気や飲み物、お伴のナッツ・チャームなどを準備して行く。「氷は直ぐ出せるからね」などと 麗海の周到さに改めて驚かされる一方で、自らも四人分のグラスなどを並べて行く。目途がつくと、彼は TV番組のチェックを始めた。傍らには いかにもそれが当然の流れとでも言う様に 麗海が座る。

黒木「宥海さんと存、まだ盛り上がってるみたいね」 麗海「あぁ、結構楽しんでるんじゃない。盛り上がってりゃ良いわよ。それよりも・・」 「はい、何?」 「今夜は、姉の『香り』を愛でなくて良いの?」 「あはぁ!俺とした事が・・。飲み物準備で、一瞬忘れてた・・」 「それ、今夜は忘れて良いわよ。その代わり・・」そう言葉を継ぐと、麗海は長めのフレア・アンダーを捲(まく)り上げ始めた。

「恆お兄さん・・」 「はい・・」 「もしかしてだけど、あたしのこういうとこを覗いてみたいんでしょ?」 「ハハ、ちと露骨だね。でも、本音なのも事実・・」 白いフレア・ドレスの下方を捲り上げると、同色のガーター・ベルトと柄の入ったストッキングを纏った美脚が露わになった。麗海は更にソファ上で立膝の姿態(ポーズ)を取り、丁度 M字型に開脚の恰好と相成った。

「おお、素晴らしい!」 刺激的なその様を認めた黒木は、思わず腰を落とし、立膝の姿態で 麗海の股間に歩み寄った。下方は更に押し開かれ、白い臀丘と僅かに股間を覆った極小ショーツも目の当たりに。恐らくは Tバックだろう。「ふふ、恆お兄さん・・」 挑発そのものの、股間を大きく開く姿態を見せながら、麗海が続けた。

「あたしね、これを今朝から着けてるの。もう姉の脱いだのを狙わなくて良いわよ。『香り』なら、こっちの方がずっと良いはずよ。さぁ、もっと鼻を近づけて・・!」 「愚かだ・・」とは思いながら、促されるままに己の鼻を露わな股間に近づける黒木であった。

「あぁ、好い。確かに・・」 辛うじて秘溝を覆う 紐の様な「T」の食い込みに鼻を近づけ、汗やら聖水のものがブレンドされているだろう「芳香」を、黒木は暫し味わうのだった。「好いよ、麗海さん・・」 何度も、何度も股間に鼻を走らせながら、黒木は呟いた。「ホント、良い香り。もしかすると・・」そう呟きかけて、ハッと我に返り、やめた。「宥海お姉さんより、ずっと好い・・」そう呟きかけていたという事だ。

「ねぇ、恆お兄さん・・」穏やかに、しかし深い所で畳みかける様に 麗海が言った。そして「今、香り立ってるこの時 接吻(キス)してくれる?」と続けた。黒木とっては、正に望む所。「喜び勇んで」と行きたい所だが、そこは一旦回り道する事に。「ふ~ん、朝からかぁ・・」と、わざと浮かぬ顔をしてみせた。

「何よ、お兄さん・・」ソファ上で開脚したあられもない姿態を晒しながら、麗海が言った。そして「あの『香り』は、強い方が良いんでしょ?花みたいにさ・・」 聞いた黒木は、ここらで本心を出そうかと画策していた。「あぁ、アハハ。確かにね、花の香は強い方が良い・・か。そして、貴女のも・・」そう続けながら、ショーツ越しに 股間に唇を寄せた。

「あぁ、ん、ん・・い、好い」股間に接吻を得た麗海、漏れる様な喘ぎを途切れ途切れに表し始めた。もう匂いも染みも関係ない。黒木は舌も使い、ゆっくりとショーツ越しに 麗海の股間を舐め回し始めた。「うん。こ・・これも好い。好い感じだ・・」 宥海と存は、まだ浴室で戯れている様だ。「あぁっ、んんっ。ひ・・恆お兄さん。や・・やっぱり、ペロペロが上手。素敵。あっ、あぁぁっ!」

こうなると 下方の愛撫を始めた黒木、もう股間だけに対象を留める理由はなかった。「よしっ、そろそろ 太腿から脚の方も攻めてみるかな・・」 口舌の標的は、股間から太腿、そして膝から足先へと移って行った。「うん、凄く好い!いや~、こんな美脚を味わえるなんて、今更気がついてる俺も、よくよく鈍いな。宥海さんのも綺麗だが、こちらはそれを超えるかも・・」 もしかするとだが、本命だと思っていた宥海から、妹・麗美へと心変わりを始めたかも知れぬ、とふと思う黒木であった。窓外に雨音がする様に感じられる 夜の一時であった。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 東京方面から JR名古屋駅へ進入する 東海道・山陽新幹線。名古屋市中村区 2018=H30,1 撮影、筆者
今回の「音」リンク 「雨の木曜日(Rainy Thursday)」 by東京スカ・パラダイスオーケストラ (下記タイトルです)
Rainy Thursday
スポンサーサイト
[PR]

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」も お読み頂けます。