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轍(わだち)~それから 第15話「試行」

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「やっぱり、ウチ飲みにしましょう」最寄の地下鉄駅へ向け、並んで歩きながら、初美が言う。「貴女がそうしたいなら、俺は好いよ」中条、こう返す。

彼の居所の最寄駅は、N市営地下鉄 鶴丸線の浅間町(せんげんちょう)である。ここから、少し北のS緑地公園の近所に、大型商業施設(ショッピング・モール)があり、二人は今回、ここで食材を調達する事にした。徒歩で行けなくもない丸万ストアでも青果物はあるが、チーズなどの珍味が揃わないからである。車で行っても良いが、土休日は、駐車場混雑で入場待ちを受け易く、それの回避と、特に初美が地下鉄での往来を望んだ為もある。

前回と同じ種類に加え、レタスやミニトマトなど若干が加わった野菜にロースト・ビーフ、スモーク・サーモン。ブルーとブラック・ペッパーを含むチーズが数種、温めて食すフランス・パンなどを入手して帰途に。酒気は、中条の国産赤ワインの続きがあるのと、初美も食後向けに、欧州産リキュールのグラン・マルニエを持参していた。

今回も、中条が野菜スティックやサラダと、他の食材との盛り合わせの準備をする間に初美が入浴、入れ違いで男が入浴の間に、女が配膳やグラスの準備をする段取り。彼は最近、ワイン・グラスを少し追加し、この日が初使用だ。「新しい、好いグラスね」乾杯の折、初美が言う。「少しは、違う種類があると好いからね。マンネリではいかんでしょう」 「そうそう、好い心がけだわ」ワインの杯を重ねながら、暫くは、近況と世間一般の話が続く。

「所でさぁ・・」下着上下の中条、切り出す。「はい、聞きましょう」ブラ&ショーツにバス٠ローブ姿の初美、こう応じ。昨日今日、健(たける)と徹君が泊まりに来て、その折話が出たんだが、(佐分利)学院の小町(養護)主任が、特に徹君に会いたがってる様なんだ。伝令役に、高等科の豊野 豊(とよの・ゆたか)君を通して連絡し合ってるみたいなんだが、どうも小町主任と豊君の間が怪しい。もしかすると、去年の夏みたいな深い関係になってるかもだ。ここで、徹君を彼女に会わせるのは拙い、と俺は思うんだ。悪くすれば、貴女を含めて、去年の夏の秘密事項が全部漏れちまう事になりかねん。今夜は好い機会だから、貴女の考えも聞けたら、と思うんだけどな」

初美「そうねぇ、ちょっと厄介になって来た感じがするわ。この前も、少し話を聞かせてもらったけど、小町さんと彼たちは、会わせない方がいいと、あたしも思います。話からすると、豊野君と彼女の間柄も深まってる様だし、そんな風で迂闊に近づけたら、貴方の話した様な事になる心配もあるわね」概ね、中条の考えに同意した。

「でも・・」女は続けた。「どうかしら、そのお話は、もう少し夜遅い時間にしても好いんじゃない?」 「そうかな?貴女がその方が好いなら、そうしようか」男はこう応じ、もう暫く、酒食を楽しむ事にした。

その終り際「新さん」初美が声かけ。「はい、何だろう?」中条が返すと「彼たちって、R18の雑誌や画像とかって見てるの?」不躾(ぶしつけ)にこう尋ねる。「ああ、まあボツボツと見てるよ。知っての通り、あいつらはまだ中坊だから、大っぴらには勧められんがね。実は昨日も、一篇をチェックして帰ったな」 「や~だ。本当に一篇だけだったの?」 「ああ、そうだよ」暫くのやり取りの後「あたしも、一度見てみたいな」彼女はこう言った。

「実はね・・」中条が言う。「まさか貴女と、この手のソフトを見るなんて思わなかったんだが、丁度好いのがあるんだ。ただ、ちょっとマニアックだけど、それはいいかな?」 「中身にもよるけど、何かしら?」 「まあ正直、電動マッサージ器で『女の真実』を刺激して昂らせ、イカせようって展開だね。タイトルは『クリトリス・クライマックス』とか言ったな」 「ふふ、それでその後、同じ事をあたしにも試そうってんでしょ。スケベね」 「まあ、希望はね。でも、嫌なら夕べあいつらと見た、看護師のコスプレ編でも好いけどな」

男がそう返すと、女は「夜は長いわ。ざっと両方とも見てみましょう」と来た。「いやはや、マジか?」ちと、信じられない事かもだが。

中条、前夜と同じ、看護師コスプレ編と、「クリトリス~」を、一部飛ばしながら約、二時間半に亘り、初美と共にチェック。女は、意外にも結構な関心を示し、そこそこ盛り上がり。二本目途中で、少しの間、居眠りをした様な覚えがあったが、その僅かな間に、彼女の様子が変わっていた。湯上りのバス・ローブから最初の夜に着ていたと同じ、白のミニコスに変身していたのだ。

「ふふ、新さん、これを期待してたんでしょ」 「いや~、驚いた。ちょっと居眠ったら大変身!と来たもんだ。でも感謝だな」画面は、電マ器による下半身攻めの濡れ場に差し掛かっていた。男は、並んで膝を立てて座る、女の背後からその太腿と臀丘に手を伸ばした。

「ハハ、嫌らしい。新さん、電マは使ってるの?」 「ああ、先月辺りからね。やはり、後半生に入ると、肩とかが凝り易くなっちまって、こんな『文明の利器』の力を借りんと収まらんかったりする訳ですよ」 「なる程・・で、そのマッサージの刺激が、性感の為にもなるって事かしら」 「まあ、言葉じゃそう言う事やけど、こればかりは実際に使って試さんと分らんとこもあるからね。気持ち好い女性(ひと)もあれば、そうじゃねえ場合もあるでしょ」

食後酒を嗜みながら、中条が言う。初美の届けてくれたリキュール グラン・マルニエの封が開き、彼女はそのまま、中条はヘネシーVSとの半々(ハーフ&ハーフ)をそれぞれロックであおる。

二巡目の酒気が回った頃、中条は、愛用の電動マッサージ器を初美に披露す。「これだよ」 「ああ、このコケシみたいな所が振動して凝りを和らげる訳ね。それが性感にも好いって?」 「そうそう。でも、初めは上の方から行くから大丈夫だよ」 「さあ、それはどうかしら?」その効果に疑問を呈しながらも、女は拒否はしなかった。男は、まずは定石通り、上体辺りから試す事に。

まずは、肩の辺りに普通に前頭を当て、振動で刺激を加えて行く。やや過剰気味だが、心地良い振動だ。初美はニヤリとして「次は、どこに当ててみたいの?」と訊き。「そいじゃ、腋から胸の双丘の辺りかな」男はそう言い、電マ器を回しながら、女のはだけた胸の双丘と脇腹に、交互に当てる。
「ああ・・好い・・感じるわ」初美、電マ器で初めての喘ぎ。「暫く、続けるね」 「お願いするわ・・うう、ふぅん」ここまで、女はうっとりと心地良さそうだ。男は、更にウェストのくびれから、腹にかけてをなぞって行く。そこで・・・

「ちょっと待って。ここからは、ベッドでしたいわ」 「OK。それじゃ場所代ろう」中条、初美を「お姫様抱っこ」の要領で、ベッドへと移す。仰向けに横たわらせ、下腹まで一通りかけ終えると、次は足先から股間を目指す。
「ああ・・これも好いわ。続けて」時折の喘ぎを交え、女は高められて行く。小一時間程が経った。「さあ、いよいよ核心へと進むかな」

中条、初美の臀丘を一通りさすった後、白の「T」をゆっくりと降ろし、脚を曲げ開かせて、現れた秘花と下草の周りを、電マ器で高め始める。「んん・・んああ、好い!」押し殺した様な喘ぎが断続的に。聞きながら男は、次第に陰核(クリトリス)の周囲を重点的に刺激して行く。次に、四つん這いの姿勢を求め、左手で、ミニウェアの裾から覗く臀丘を撫で回しながら、同様に秘花に刺激を加え。

「はぁぁ!あぅぅ!ダ、ダメッ!余り強くしないでっ!」男にはよくは分らないが、或いは、それまでの心地良さが、ある種の苦痛に変わり始めているのかも知れなかった。「もう少し好いだろう。後、ホント、ほんの少しだけ・・な」なだめる様に言葉をかけながら、男は電マ器で攻め立てて行く。

「い・・嫌、やめて!」初美の口から、初めて拒みの意思表示が発せられた。「嫌!嫌!器具だけでイカされるなんて、絶対に嫌よ!」最後は、泣き声にも聴こえた。「ご免、ご免・・ちとやり過ぎたかな」中条、ここで電マ器を止めた。女の意思を踏み越え、一方的に「調教」までする気はなかったのだが。

「ホントにもう、こんな頂はご免だわ!」初美は、少しばかり機嫌が斜めだ。初めて見せる、ムッとした表情。「いや悪かった。もうこうはやらんよ」 「気をつけてね。でも、ちょっとなら、これからも試して好いわ」 「分った分った。加減をせんとな」 「あたしね。初めの内は、筆とかマッサージ器なんかで高めてくれると好いの。でも、最後の頂きは、やっぱり貴方の『自身』を繋いで、一つにならないと嫌なの。それは分って」 「OK。次からは間違えんぞ~!」 「宜しくね」

こうして、初めての電動マッサージの「試用」がひとまず終わる。「一休みしようか」 「ええ・・」 男と女は、再びソファに収まって、半裸のままで睦み合い始めた。もう日付も変わろうとしている。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 鮎川すみれ
松岡直也さんの今回楽曲「アーリー・ライジング・ガール(Early Rising Girl)」下記タイトルです。
Early Rising Girl
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