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母娘(ははこ)御膳 第5話「遭遇」

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「阿久比さん、そりゃ、ちと拙いですねぇ」前夜、女社長 花井 妙(たえ)と過ごし、宿の朝食後別れて一度居所に帰り、再び佐分利学院の教科二限(午前、午後各一限)を終えた浪人生 阿久比 周(あぐい・あまね)は、後輩の高等科生 豊野 豊(とよの・ゆたか)と近所の喫茶店「スター・バックス」で談笑中、こう声をかけられた。周は、ブルゾンと言われる上着に厚手の上シャツ、ジーンズにスニーカーの出で立ち、豊は高校制服の上下に黒革靴の格好である。

「ああ、確かになあ。かすり傷とは言え、ちょいと怪我もしてるし、幾ばくかの賠償は必要だろうな」周は、こう返し。
豊は続ける。「先方の、親御さんとはお会いになったんですか?」 「うん。模試の前に一度会ってな。改めてお詫び入れたら、大事にはしないから気にしない様に。君は受験に集中しなさいって、励まして下さったよ」 「そうですか。まあ大した事にならなきゃ良いですけど。お母さんと本人では、受け止めが違うかもですからね」 「それもそうだな。まあ、これから混雑するとこじゃ、更に用心せんとって事だ」周はそう言い、ホット・コーヒーを啜る。

豊もカフェ・オーレを嗜みながら 「他人事じゃない。俺も用心しないと。所で阿久比さん、よくある話だけど、Chikanとかは疑われませんでした?」と言えば、周「言うと思った。それ、確かに可能性あったんだけど、お蔭で今のとこは不問だわ」 「ああ、それがなきゃ良いですね。そっちもだと、こじれ易いですから。後、先方、お父さんが亡くなられてるそうですね。そっちも大変だ」 

周「心配有難う。そうだな。まあ、それもこれも俺自身の問題だから、そんな事があったってとこだけ、押えといてくれりゃって事だな」 「分りました。何かあれば、又教えて下さい。後、健(たける)や徹には伏せとかんといけませんね」 「そうだな、あいつらはまだ中坊だ。こんなの話すにゃ、三年は早いだろう」 「・・ですね。じゃ、そう言う事で」一区切りすると、二人の会話は、受験やプロ野球の事共に移って行った。ただ、豊の胸中に「やはり、阿久比さんに、あっちの問題があったのじゃ?」の蟠(わだかま)りが残ったのも事実だった。

その夜早くは、近所の飲食店でのバイト。終り際の夕食後、居所に帰って入浴、そして深夜帯まで勉強に当て。翌11/27日曜は、朝食後、学院よりは近い、公立図書館で自習。席が確保できなければ、自転車で学院まで行く所だが、運良くこの日は、何とかなった。雨天でもあり、助かった。館外での昼食を挟み、夕方までみっちりと課題をこなし、さて、入浴やら夕食でもと思った矢先、周のスマート・ホンにSMS着信有り。今までにない番号からだ。

「阿久比さん、元気ですか?この前お目にかかった、花井 宙(そら)です」 「ああ、宙さん、その折は申し訳なかった。手許が怪しくなっちゃって」 「いいえ、もう気にしてないから大丈夫。必要なお話は、母さんとしてくれてる様だし、弁護士の巽先生も、この前ウチに来られた時、話して下さったわ。貴方は、自分の非をすぐに認めて、逃げずに対応したのがとても良かったって、誉めていらしたわよ」 「そうか、そう理解してくれれば有難い。まだまだ、貴女のお母さんや、弁護士の先生方とは話が必要だけど、もう目途は立ってるから、これ以上迷惑にはならないよ」

宙「了解しました。それは良いけど、貴方、来春は受験よね」 「そうです。一度コケてるから、今度は失敗できないってとこだけどね」 「ハハ、なる程。あたしも高3で、来春受験なの。丁度良かった。今更遅いかもだけど、直前対策とかを教えてもらえると嬉しいわ。ねえ、近く、ちょっと会ってくれないかしら?」 「うーん、余り良い見本じゃないかもだけど、俺で力になれるなら、喜んで」 「いいえ、十分ですよ。所で貴方、予備校とかは通われてるの?」 「はい、俺は、JR中央駅西側の佐分利学院に行ってますね。そこの高卒受験科・・かな」 「ハハ、奇遇ね。あたしは、同じ佐分利の高等科」何ともまあ、世間は狭いものだ。まさか件の彼女が、学級こそ違え、同じ学院の受講生だったとは!

「分りました」周は言った。「明日月曜の予定はどうなの?」 「明日は、学校が普段通りだから、学院は夕方の一限だけ。5pmには終わるわ。一緒にご飯でも食べられれば良いわね」 「ああ、好いね。そんな事なら、予定しとこうか。ご飯なら、近所に俺の知ってるネット・カフェもあるしさ」 「分った。場所は、学院1Fのロビーで良いわね。じゃ、明日夕方、そう言う事で」 「OK!こちらこそ宜しくです」交信終了。

翌11/28月曜。曇り空から時折陽が射す天気。前日同様、平装の周は、昼食を挟んで午前・午後各二限の教科に臨み、その後夕方までは、学院の自習室で集中的に課題をこなす。一区切りついた、5pm前に1Fロビーに移動。気分転換に、スマート・ホン画面のチェックなどしている内、傍に人の気配。「阿久比 周さん、こんちは」プリーツ٠ミニの制服と長目の靴下、女子の革靴を纏った宙がやって来ていた。

周は急ぎ「ああ、改めて宜しくです。先日は、済みませんでした」 「いえいえ、同じ受験生って事で、何か近づけた感じです。大変な時だから、好い知らせを聞くまで、助け合いたいわ」 「こちらこそ、そこは宜しくお願いしたいですわ」最初の挨拶が終わり。

「じゃ、俺の知ってるとこでいいかな?」 「OKよ」これを聞いた周、近くのネット・カフェに連絡し、ペアのブース席が空いているか照会。この日も運良く、席が確保できた。「さて・・」彼は言った。ちょっと歩くけど、落ち着けて好い所なんだ。時々、自習をしに行ったりもするんだよね」 宙「そうなの。あたし、ネット・カフェとか余り行かないから、気分が変わって好いかも・・」初めて、笑顔を見せる。

学院から徒歩で数分、JRの新幹線・在来線の高架をくぐったすぐ先に、周のよく行くネット・カフェがあった。階下のフロントで、電話した旨伝え、3Fにあるペア・ブース席に宙を招じ入れ。天井は吹き抜け、ホテルの様な宿泊施設ではない為、施錠はできないが、一応の仕切扉が備わる。ドリンクは、コーヒーやジュース類、日本茶、烏龍茶などが原則フリー。食事の類は、席のインター・ホンで注文するスタイルだ。

「あ、ここ、シャワー室あるんだ。ちょっと、行って来よ!」キノコと野菜のパスタを注文した宙(そら)、同じ階のシャワー室の空きを確かめて、利用に向かう。周(あまね)は、メンチカツの定食を所望。料理が届く頃、部屋に戻る。
宙「周さんも、入っといでよ」とシャワーを促す。 「いや俺、もう料理来たから、食ってから行きたいな」一度は断るも 「いいから!」更に強く押され「仕方ないな」周も、サッとシャワーを使う。引き続き、空室だったのが幸い。もう少し、遅い時間から深夜帯にかけてが混み合うらしい。

二人、ネット画面の報道や動画を見ながら、それらを話題に食事を進め。飲み物は、宙がオレンジ・ジュース、周がコーラで、それぞれ日本茶も確保していた。小一時間が経った頃、宙が切り出す。「ねえ周さん。こんな時季に不謹慎かもだけど、AVとかは観られるの?」 「ハハ、親子揃って嘘はつけないな・・」こう思いながら、周は「まあ、一度や二度は、ありますね」こう返す。すると宙は「お互い、いつも詰めて勉強とかしてるから、今夜位はめを外そうよ。ねえ、ここのネットって、アダルトも見られるんでしょ。あたし、今月誕生月だから、もう18。年齢制限なら、心配ないわよ」と言い。「呆れた奴だ・・」内心そう思いながらも、周「そうか、分った。おめでとう。じゃ、ちょっとそちら系を」と、成人向け動画を検索。音声が漏れぬ様、ヘッド・ホンも使える。

周のAVの好みは、ストーリーがしっかりしていて、全裸にならない濡れ場のそれだった。この夜は、レース・クィーンやメイドのコスプレのある作品が見つかったので、二人でそれをチェック。「ふふ、ちとオッサン臭いね」 「オッサンで悪かった!そう言われても、好きなのはどうしようもないからな」 「一言、言っていい?病気の痴れ者!」 「何度も御免な。その通り!」AVが進む傍らで、そんなやり取りが、暫く続いた。

動画の後半、周にとっては誠に魅力的な着エロのシーンが連続する場面に入って間もなく、下半身に違和感を覚える。薄暗い中、目を落とすとあろう事か、彼のジーンズの、山型に膨らんだ股間の辺りを、宙の白い左手指が駆け回っているではないか。

「宙ちゃん・・」周は言った。「こ・・ここじゃ拙いよ。鍵ができない事、分ってるのか?」 聞いた宙「ふふ・・」と笑みを浮かべ「そんな事、分ってるわよ。だから今夜は、途中までにしてあげる。あたしだって、バカじゃないわ。周りにバレる様なヘマはしない。それに貴方、この前 地下鉄であたしに手出ししておいて、そんな事言えるの?」 「う・・うう。わ・・分った」膨らんだ股間に手を遣られ、呻きながら、周は、こう答えた。   (つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 春咲あずみ
久石 譲さんの今回楽曲「風の伝説(The Legend of Wind)」下記タイトルです。
The Legend of Wind
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