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母娘(ははこ)御膳 第12話「観測」

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この年の年末12月は、前半が梅雨や秋雨の様な、曇りがちで時折降雨の、すっきりしない不安定な天気の日が多く、後半に至って、ようやく安定する日が増える様になった。その割に、気温はそう低くならず、つまり温かめの凌ぎやすい日が多かったとも言えそうだ。

12月後半のある平日。この日は、久しぶりで晴天に恵まれた。日中の、数限に亘る予備校教科をこなした阿久比 周(あぐい・あまね)は、妙の会社に出向くまでの、恒例の自習を行わず、同時に教科を終わった後輩 豊野 豊(とよの・ゆたか)と誘い合わせて、学院近くの喫茶店「スター・バックス」で暫し談笑する事に。両者、ブレザー上下にネクタイ、黒革靴姿、豊のは高校制服である。

周「豊は、クリスマスに息抜きとかするのか?」 豊「いやー、特に決めてませんね。ただ、勉強メインとは言っても、ぶっ通しじゃ心理的に来てしまいますから、少しはありかなって所です」 「成るほどな。まあ俺と似たり寄ったりってか」 「阿久比さんは、そう仰って、女性の方が少しはいらすんじゃないですか?」 「いや~、それ程仲の好い女性(ひと)はいらしゃらんよ。お前も知ってると思うが、俺たちの正月は、三月だからな」 「三月ですか・・まあ、実態はそうでしょうね。今度の正月は、返上で頑張る・・と」

「ただな」周はこう言い。豊「はい、それ聞きましょう。ただ・・何ですかな?」 周「お前もだが、大晦日と元日だけは。親元に顔出すからさ」 「・・ですよね。俺も同じです。三十日 晦日の終講で、直ぐ帰るつもりです」 「そうだな。俺も同じだ。それでさ」 「はい。続いて聞きましょう」豊、こう返し。

「実はさぁ」周は続ける。「F・I・Tの花井社長、つまり妙(たえ)先生な。あの方がさ、正月お年始にお出でよって誘って下さってるんだよな」 豊「有難いお誘いですねぇ~!」 周「・・だろ。だから、社長んとこへのお年始を、二日午後にするか、三日午前にするか、日取りを決めんといかん訳よ」 「そうですね。どっちかにしないといけない。それによって、健(たける)に徹と、三日の、熱田神宮初詣のタイミングが決まって来ますよね」 「そうそう。それでお前、年明けの二日は、何時頃戻れるんだ?」 「そうですね。昼頃には、何とか・・」 「そうか、分った。ちときついかもだが、二日の午後伺うって事で、話しとくわ」 「分りやした。こ面倒かけますが、宜しくお願いします!」 「ああ、いやいや、任せとけよ」 「有難うございます!」他、芸能やスポーツなどの雑談をして、小一時間で解散。

帰途「もう、クリスマスも間近だけど、宙(そら)の奴、本気で俺と会うつもりかな?」の想いが、ふと過る。年が明ければ、所謂センター試験を皮切りに、春先まで受験の日々が続く。彼同様に、公立を含め、複数の大学を受験する見込みの宙に、息抜きとは言え、周と会う時間の余裕があるとは思えなかった。しかし、念の為と言う事がある。

「試(ためし)に・・」周は思った。「訊くだけタダだから、一度都合を確かめてみるかな」こう呟き、宙に都合を伝える様、LINE送信。少しおいての返信は、意外なものだった。「クリスマス・イヴでしょ。周さんの連絡待ってた。あたしも会いたい、都合はつけられるよ。どうせ、ホテルのレストランや、フレンチとかのお店なんかは予約で一杯だから、貴方行きつけのネット・カフェでもいいよ」 「そうか・・」受け取った周、イヴの夕方の空き状況を照会。幸い、ネット・カフェの店長と話ができ、当日は5;pmから二時間ならペア・ブース席が取れる由。迷わず予約、宙にも伝え、了解を得る。その折、道すがらのコンビニ店で、前月、宙に渡せなかった、誕生月の贈り物(プレゼント)を入手した。モノは、グーグルのギフト・カードである。

クリスマスのかかる週末は、序盤生憎の雨天だったが、クリスマス・イヴの土曜は、どうにか上がった様だった。午前、午後各一限の教科を終えた周は、暫く自習の後、総合予備校 佐分利学院階下のロビーで、3:30pm過ぎ、宙と待ち合わせ。この日は、教科のみだったので、宙も周も、セーターに綿パン、ウォーキング靴とかの普段着姿である。

「宙ちゃん、遅れて悪かった。これは貴女の誕生祝いな。おめでとう」周、包装されたギフト・カードを宙に渡し。「ああ、有難う」受け取った彼女、慎重に包装を解き、中身をチラリと見て確かめ。「これ、好いね。ネットとかでも使えるし」素直に喜ぶ風情に、周も一安心。「じゃ、ネカフェ前に、ちょっとお茶するか?」 「そうだね」二人、周が、宙の母 妙との待ち合わせに使う、JR中央駅西口の某ホテルの喫茶室へ。「ささやかだけど、クリスマスの贈り物の一つな」 「ああ、好い好い。これで結構よ」暫く、芸能ネタなどで談笑。

「周さんご免。あたし、ちょっと用足しして来るね」宙が、トイレに立った僅か数分の間に、妙から周にLINE着信。「阿久比君、あたしです」 周「ああ、お疲れ様です」 「ちょっと、お年始の話して良いかしら?」 「良いですよ。どうぞ」 

「あのね・・」妙は続ける。「年明けの二日なんだけど、夕方、君と豊野君で、あたしの所へ来てくれないかな?実はね、その夜、娘たちが、受験の直前合宿とかで、二人共出かけるの。で、その日と次の三日の午後は、あたしも来客だから、二人にそのタイミングで来て欲しいのよ。彼にも伝えておいてくれないかな?」 「分りました。豊野も、その方が好都合のはずですから、今夜中に伝えます」 「宜しくお願いね」 「はい、ご連絡有難うございます!」交信を終えた直後、宙が席に戻る。

「ご免ご免、ちょっと混んでてね」 「ああ、分る。今の時季、特に感じるんだけど、女性のトイレってまだまだ少ないんだよな。魅力的なお店が増えたのは良いけど、その辺が改善されないとなあ」 「でしょ。本当に、早く何とかして欲しいわ」今度は、社会資本(インフラ)問題で暫し盛り上がった。

周が「俺たちが毎日使ってる、水道管とかも、何十年に一回は替えないといかん。その内ガタが来て、破裂とかの事故になる訳よ」と言えば、宙も応じて「そうそう、時々あるよね。後、保育所とかも増やさないと、子供たちがかわいそうよ」と返したりする具合。そうしたやり取りの後「まあ、こうした事の話も、できる様にならんとね」と言う感じで、意見の一致を見た。

5pm少し前、予約していた周行きつけのネット・カフェに移動。普段より、少しクリスマスを意識した食事メニューで、芸能ニュースやショッピング、それに、アダルト・サイトなどの検索をして過ごす。「今日は、穏やかに過ぎてくれりゃ良いが・・」とふと思う周であったが、やっぱりと言うか、タダでは済まなそうであった。入店して小一時間、食事も終わって、これからもう一渡りネット・サーフィンと言う所で、周は妖しい愛撫に見舞われる。右隣に座る、宙の左手指が延ばされ、彼の股間を駆け巡り始めたのである。

「おい、又か・・」周は呟く。「しかも・・」 「今日は、シャワーもなしだ。一体、どう言うつもりだ?」 「ふふ・・」薄笑いを浮かべ、宙が返す。「鍵がないのは、分ってるわよ。だから、ここでは悪戯メインよ。でも周さん、あたしの手コキでイッてみたいでしょ?」こう問われると、無碍(むげ)に拒めない立場の彼であった。

「まあな、宙ちゃん」周、こう返す。「何て言うかな、一つの夢ではあるってとこか」 宙「余り上品な夢じゃないよね。でも良いわ。クリスマス・イヴに免じて、見逃がしてあげようかな」こう言って、愛撫の速さと強さを加えて行く。「あ・・うう。余り本気出さなくていいぞ」周が呻くと「そんな事言わないで、一度イッたら良いじゃないの。大丈夫、大声さえ上げなければ、気づかれやしないわ。さあ、次ね」宙はこう言って、周のアンダーのジッパーを開け、中に控える男根と陰嚢を、慎重に、巧妙に曝け出す。「ああ、又やるか・・」

宙は「安心して。ここでは手コキだけにしとくから」こう言って、男根の先端から幹、裏筋、陰嚢の順で、しなやかに手指を走らせて行く。「う・・ああ・・好い」周は、低い声で呻く。「ふふ・・」少し薄気味の悪い、含み笑いを浮かべながら、少し練度の上がった手コキで高められて行く若者。そして・・
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 小島みなみ
久石 譲さんの今回楽曲「誕生日(Birthday)」下記タイトルです
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